劇場公開日 2021年9月3日

「トニー・レオンとミシェル・ヨーの貫禄」シャン・チー テン・リングスの伝説 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0トニー・レオンとミシェル・ヨーの貫禄

2021年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なかなか本格的なカンフーアクションが見られてよかった。とりわけ映画の前半が面白かった。序盤のバスの中での格闘シーンは、キアヌ・リーブス主演の『スピード』とジャッキー・チェンの『ポリス・ストーリー』を意識しているだろうか。オークワフィナがサンドラ・ブロックのように急遽バスを運転するはめになったり、シャン・チーがバスの外に投げ出されそうになるスタントがジャッキーっぽかった。
シャン・チーを演じたシム・リウは存在感は大きくないが、身体のキレはかなり良い。主役を張るタイプじゃないような気もするが、その普通の青年ぽさがこの映画には必要だったということか。
トニー・レオンの存在感が圧倒的だった。やはり、アジア屈指の俳優だ。ミシェル・ヨーのアクションが久しぶりに見られたのも嬉しかった。それにしてもオークワフィナ演じたキャラクターは、どうしてあんなに弓が上手かったのだ。運転が上手いだけじゃいけなかったのだろうか。

杉本穂高