「陽のヴィラン誕生痛快作」クルエラ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
陽のヴィラン誕生痛快作
ファンであるエマ・ストーンがヴィラン役(クルエラ)を演じるという予備知識だけで鑑賞したが、予想を超える面白さだった。エマ・ストーンの渾身の演技に魅了されるエンタメ作品だった。彼女の持ち味である“陽”が存分に発揮されている。従来のヴィランではない彼女らしいヴィランを堂々と演じ切っている。本作は、ヴィラン誕生物語であるが、従来作に拘らずエンタメに徹し切っている。
本作の舞台は1970年代のロンドン。主人公は、生まれた時から個性的で自己主張が強く協調性がないエステラ(エマ・ストーン)。彼女は、子供の頃、母親を亡くしてからは、仲間の孤児たちと助け合って廃墟に住み着き盗みを繰り返して生活していた。ある時、老舗百貨店に採用され、ファッション界の女帝・バロネス(エマ・トンプソン)に出会ったことで、彼女の運命は予想外の展開を見せてみせていく・・・。
やはり、エマ・ストーンは眼の表情が豊かである。エステラとクルエラの眼の表情を巧みに使い分けている。不遇でも挫けず生きようとするエステラの眼。憎しみに満ちたクルエラの眼の対比が見事。また、エマ・ストーンは、佇まい、身のこなしがカッコ良い、絵になる。色々な服を着るのだが、着こなしが抜群。
主人公とバロネスとの丁々発止のやり取りが本作の見どころだが、権威主義の権化のような剛腕のバロネス役をエマ・トンプソンが憎々しさ全開で怪演している。当初、二人は師弟関係であり、主人公のサクセスストーリーのようだったが、一気に愛憎劇に急変し主人公はクルエラに変貌していく。過酷な運命が主人公をヴィランに導くまでを本作は丁寧に追っていく。主人公の心情をモノローグと70年代の音楽を効果的に挿入して描いていく。
ラストシーンは、本作がヴィラン誕生物語でありながらエンタメ作品であることを凝縮している。エマ・ストーンの“陽”の持ち味を活かした幕切れである。
本作は、“陽”のヴィラン誕生の痛快エンタメ作である。
こんにちは。はじめまして。レモンブルーさん。
みかずきです。
私のレビューに多くの共感を頂きありがとうございます。
私は、アメイジングスパイダーマンに出演した時から
エマ・ストーンのファンです。
彼女は陽の雰囲気を持っているので、
ララランドの様な華やかなミュージカル作品が似合いますが、
彼女の様な陽の役者が本作のようなヴィラン役をやると、
新しいタイプのヴィランになりますね。
正しく陽のヴィラン誕生作品でした。
彼女の魅力溢れる作品でした。
これからも、色々な役に挑戦して欲しいです。
どんな役でも熟せる大女優になることを期待しています。
では、また、共感作で交流しましょう。
-以上-
みかずきさん たくさんのレビューに共感、フォローありがとうございます。
私は「101匹わんちゃん」は幼い頃の良き思い出があるので、この映画とはパラレルワールドだと思ってます(笑)
共感をありがとうございます!エマ・ストーン苦手だった(すみません💦)のですが、この映画で、初めてチャーミングでキュートな女優だと認識しました。もっと評価されていい映画ですよね!私は「ラ ラ ランド」より 良作だと思います!