「SNS社会をこの先生きのこるために」ロン 僕のポンコツ・ボット Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
SNS社会をこの先生きのこるために
【友達】
互いに心を許し合って対等に交わっている人
一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人
友人
朋友 (ほうゆう)
デジタルネットワーク時代
大人も子供もSNSでつながり世界中の人々や
有名人と繋がってしまう時代
そんなスマホみたいな存在Bボットを
主役にした今作
感想としては社会風刺的でありながら
本当の友達って何だという投げかけまで
道徳教育的で良く出来てると思いました
スマホ+アレクサ+乗り物といった感じの
子供の友達となって何でもやってくれる
画期的な発明となったBボット
子供たちはBボットをみんなが使って
コミュニ―ケションしている日常
主人公バーニーは東欧移民系の父と祖母と
暮らす少年で家庭の方針もあって
SNSなどとは疎遠の生活をしてきた
バーニーは孤独だったのですが
見るに見かねて父がBボットを
買い与えようと店に走りますが売り切れ
しかし裏に回ると一台だけBボットを発見して
手に入れます
最初盗んだのかと思ってしまったが
ちゃんと買ったらしい
バーニーは喜びますがいざ起動させてみると
これがとんでもないポンコツで
・ネットワークに接続できない
・ロボット三原則的な制御が効かない
・他人を攻撃する事がある
・ユーザーの名前も覚えない
というひどいものでバーニーは返品
しようとしますがスクラップにされて
しまうし
ダメな奴ほどかわいいというか
どこか自分と同じような
親近感を覚えたのかバーニーは
ポンコツを救い出しロンと呼ぶように
なります
バーニーはネットワークに繋がらない
ロンに「ともだち」を教えるために
ブレインストーミング的な表を作って
教え込んでいきます
その間もロンは不良品として
製造メーカーに狙われ続けますが
ロンも隠れていろと言ってもすり抜けて
「ともだちを募集する」「いいねをもらう」
などといった行為を本当に街へ行って
誰と構わず募集しビラを貼ったりします
学校でロンをバカにしてきたいじめっ子
リッチ達が投稿動画でバズれば良いと
規制を外れているロンのプログラムを
コピーして暴走状態になり
学校が大変なことになってしまいます
SNSで人気があったサバンナも調子に乗って
ネットワーク範囲の規制を取り去ったら
その騒動に巻き込まれて「うんちガール」
というあだ名が世界中のネット上でついてしまい
激しく傷ついてしまいます
血眼になってロンを探すメーカーですが
このBボットを開発した責任者は
バーニーとロンの関係を自分が追い求めた
人とロボットの関係だと感動し
是非とも二人と会いたいと思いますが
バーニーはショックを受けロンと森の中に
迷い込んでいき
バーニーはもともと喘息持ちで薬が切れ
ロンもバッテリーがなくなりかけてしまい
大ピンチになりますがギリギリ救助されます
その後ロンはバグを直されバーニーのもとへ
返されますがバーニーはこんなのロンじゃない
と元に戻すよう言うと元のクラウドデータへ
アクセスできる権限をBボットを商売道具にしか
考えていないアンドリューに乗っ取られ
取られてしまったのでバーニーはメーカーに
忍び込んでクラウドデータを取り戻します
そこでバーニーはロンのプログラムで世界中の
Bボットに広めてしまおうと思いつきます
しかしそれをやると何故かロン自体が消失して
しまうのですがバーニーは覚悟を決めて
ロンと別れ世界中にロンが広まるのでした
やや終盤はご都合主義に感じましたが
社会風刺的でいろんな年齢層に楽しめる内容
だったと思います
本当に楽しくてSNSやってるの?とか
注目されたくてやることが自分を滅ぼす現実とか
自分は年齢的にアナログ20年デジタル20年
みたいな世代なので便利さを実感してるんですが
この国は政治家もそうだし学校教育がいつまでたっても
デジタルオンチが治らないのでいっそこういう
映画を学校で見せてもいいんじゃないかと
思いました