「【”真の友人とは、オンラインではなく互いにキチンと向き合い、その人間の個性を認めたうえで成れるモノ”現代情報化社会へのアイロニックな視点も取り入れつつ、”真の友人とは・・”を描いた作品。】」ロン 僕のポンコツ・ボット NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”真の友人とは、オンラインではなく互いにキチンと向き合い、その人間の個性を認めたうえで成れるモノ”現代情報化社会へのアイロニックな視点も取り入れつつ、”真の友人とは・・”を描いた作品。】
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ー イギリス、ロックスミス・アニメーション第1回作品。
友だちが出来ない少年バーニーと、不良品のロボット型情報端末機(Bボット)のロンとの交流を描く中で、真の友人とは何かを描いた作品。
◆感想
・バブル社が開発したBボットと名付けられたロボット型端末機は、スマホより機能性が高く、持ち主と相性の良い友人まで、見つけてくれる。
ー スマホで、ロックや映画、ポップカルチャーばかり検索していると、自然とその情報が出るようになる機能の発展形である。ー
・だが、バーニーの父親が買ってくれた、Bボットはネット接続は出来ないし、当然バーニーの友人探しもハチャメチャだ。
そして、バーニーを揶揄う連中を張り倒したり、投げちゃったりする。
ー けれど、それが友達ではないかい?
自分に都合の良い事ばかりを提案してくるのは、友達とは言わないよなあ。ー
・バーニーが、ロンの他のBボットにはない個性に気付き、彼を助けにバブル社のクラウドまで父とお婆ちゃんの協力の元、入り込んでいくシーン。
ー バーニーの幼友達の女の子が、SNSの誹謗中傷に晒されるシーンや、バブル社の愚かしき株価しか考えない男の描き方。
一方、Bボットを開発しながら、CEOを一度は解任された青年が、ロンのアルゴリズムに気付くシーンは印象的である。ー
<ネット社会から孤立しているバーニーとロン。
だが、彼らの繋がりは有機的であり、温かみがある。それに気づいた、バーニーの幼馴染たちの行動。
ネット社会の抱える闇に少しだけ触れつつ、真の友人とは何であるかを描いた作品である。>
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