キャリー(1976)のレビュー・感想・評価
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オカルトホラー映画の傑作
ジャンル的にはオカルトホラーだ。主演のシシー・スペイセクはキャリー役にピッタリだ。リメイクではクロエ・モレッツが演じているが、ちょっと可愛いすぎる。シシー・スペイセクも最初はドジでブスな感じだったが、プロムナイトの頃には洗練され綺麗になっていくところが素晴らしい。
プロムナイトでベストカップルに選ばれ、キャリーが人生で初めて味わう幸福の絶頂期だったのに、分かってはいるが、その後の血の洗礼を受けるのは見ていて辛い。
この血の洗礼がなければ、彼がキャリーに対して本当に恋愛感情が芽生えて、別の展開でハッピーエンドの話になるのではないかと思えるくらい、二人の関係は良くなってきたのだったが、残念。
キャリーの母親が狂信的なキリスト教信者で、家庭でのキャリーに対する雰囲気がオカルト映画っぽいところが怖い。
最後、一人生き残ったスー(エイミー・アーヴィング)がキャリーの墓に花束を捧げ涙を流す、静かなエンディングだと思ったところに、とんでもない展開が待っていた。
よくできたホラー映画だが、マイナス点を挙げると以下のとおり。
血を浴びてからの惨状は、放水や電気ショック、火事等、仕掛け的にはややチープな感じがする。
血の洗礼を止めようとしたスーが生き残ったのは良いが、どちらかというと、キャリーに対して同情的だった先生を殺す必要はなかったのではないか。
結局最後にキャリーは死んでしまうようだが、ほとんどの人はキャリーへ感情移入していることを考えれば、何らかの方法で生きていてほしかった。それとも、生きているのか?オカルト映画とすればあり得る。
キャリーが可哀想💧
今までで最低の映画。 いじめはよくないし、悪ふざけにも度が過ぎたこ...
ホラー映画の良さが詰まったキャリー
ホラー映画に抵抗があり食わず嫌いをしていましたが、鑑賞してみて本当に驚いた作品。2013年のリメイク版を鑑賞し、オリジナルの素晴らしさを実感し再視聴。
原作の力はもちろん大きいですが、芸術的なホラー映画に仕上げた監督とキャリー役のシシー・スペイセクはすごいなぁと思いました。映像の見せ方、音楽の使い方、そして無駄がなく不要なシーンもないといえる完璧な脚本。
悲痛で惨めなキャリーに同情できない怖さを演出しながらストーリーが進むことも、この映画を観る人間の恐怖を増長させている気もしました。
ホラー映画といっても、スピード感やグロさを求めている方には期待外れかもしれません。ホラー映画を食わず嫌いしている人にこそ見てもらいたいなと思います。
目を見開きながらのテレキネシスに戦慄!
"キャリー" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
原作は未読、2013年版は視聴済みです。
最初に言わせて。女子って怖ぇ…
シシー・スペイセクをはじめ、高校生役の人たちが全く高校生に見えませんでした。シシーは当時26歳だそうな…
ですが、そんな些細なことはクライマックスの凄惨場面でものの見事に吹き飛びました。ヤバさは2013年版が霞んでしまうくらい、本作の方がダントツで上でした。
目を見開いて、テレキネシスで自分を苦しめた奴らを血祭りに上げていくキャリーが怖いのなんのって…。画面分割演出が上手いなと思いました。照明が赤くなるのもグッド!
ラストもかなりショッキングで唖然としました。
※修正(2021/11/25)
ホラーが苦手な人は、学園モノとして観てみて
初見でした。一般的にはホラーのようですが、僕的には、青春映画、学園モノの色が強かったです。
虐められている女の子が、イケメンから高校最後のダンスパーティーに呼ばれて、すごーく幸せそうになった後で、酷い仕打ちを受ける、というストーリー。
パーティーにおいて、女の子が純粋無垢で本当に幸せそうにしてるシーンをこれでもかと映して・・・溜めて溜めて・・・かーらーのー・・・酷い仕打、どーん!この流れが何とも切ない。キャリーよ!クソどもを全員ぶっ殺せ!!!ってなる。
カメラワークは、デパルマって感じですね。グルグル回り撮り、スプリットスクリーン、クライマックスのスローモーション。
あと音楽が最高。この辺もデパルマっぽさ全開。
そしてなんと言っても、この映画は主人公の女優さんが良い。迫真の演技です。てゆーか、この人は、リングの貞子のイメージの元ネタだよね(・・・多分)。
あと全然関係ないですが、キャリーが炎に包まれるシーンが、すげーカッコイイ。PS2のゲームである、バイオハザード・コードベロニカにも似たようなシーンがあったなぁ。多分パクったな・・・。
観て良かった。
いじめ問題
冒頭のバスケットシーンからシャワーシーンへ。かなりエロチックな映像で始まるのが印象的だが、ちょうど初潮を迎えたキャリーはいきなり超能力を発揮してしまうのだ。
今でこそイジメ問題が深刻だったりするけど、この映画公開当時はイジメも激減していたような気もする・・・なんとなく。
クラスメートのクリス(ナンシー・アレン)、トミー(ウィリアム・カット)など、70年代の輝かしい若手俳優たち。そしてジョン・トラヴォルタの存在という豪華な顔ぶれだった映画だ。ナンシー・アレンはデ・パルマ監督と一時は結婚していた・・・もちろん、シシー・スペイセクはオスカー女優としていつ見ても名女優ぶり。
キング&クイーンとして舞台に上ったキャリーとトミー。改めて感じるデ・パルマ映像のスローモーション。なぜだかしつこいくらいに長いスローだ。それでも先生に裏切られたという感情を表現するのには効果があった。そして、『サイコ』と同じバイオリンの効果音。プロムのカタストロフと家に帰ってからの心中のような結末。それにすべてが終わってもスー(エイミー・アーヴィング)の夢の中で襲われる恐ろしさ。ホラー映画は最後の最後まで目を離せないパターンを作ってくれたことにも感動だ。
トミーまでが死んでしまったのに、スーが生きていることにもキャリーの怨みが感じられる。
シシー・スペイセクの怪演に尽きる。
シシーの存在に尽きる
カメラワーク、サイコを思わす音楽もいい
が何より主演女優シシーだ
彼女の持つ、彼女ならではの雰囲気が正にキャリーの迫真さを生んでいる
キャリーの母親役の女優も素晴らしい
クラスメート達や先生の演技も良い
ブレイク前のトラボルタも頑張っている
しかし、やはりシシーだ
彼女の存在無くしては本作の成功は無かっただろう。名作たりえなかったはずだ
身近にいそうな、そして同じように同性から苛められていそうなそんな女の子をシシーがそのものズバリで演技してみせる、というかそこに居るだけで彼女そのものなのだ
小柄で痩せ過ぎ、美人とはいかない、がほんの少し可愛い、運動音痴だから色も青白い、引っ込み思案で内省的。でも芸術を好む美しいものを感じる感受性は豊か
きっと思い浮かぶ女性があなたの周囲にもいるはず
だからこそ物語が嘘臭くなくなり迫真さが違って来ている
トミーも悪巧みと知りながら頼まれたからプロムに誘ったものの、ちゃんとドレスアップして化粧もすれば割と可愛いなこいつとキチンと紳士的に応対する演技が説得力を持って成立するのだ
シシーの持つ容姿と雰囲気が絶妙のバランスなのだ
それだからこそクライマックスに至る彼女の尻込みと陶酔するような幸福感、そして驚愕、屈辱の怒りの爆発、悲しみ、絶望、を単に共感するだけでなく、観る側が自分自身のものとして感じる事ができるのだ
そしてクライマックスの惨劇がある種のカタルシスになる力を持つに至るのだ
中盤、アメリカングラフィティを思わせる、車で街を流すシーンがあります
監督はルーカス監督と仲が良いようで、メイキング映像で本作のオーディションはスターウォーズの第一作と共同でやったと話してます
タイトルなし(ネタバレ)
もう40年近く誤解していたことになりますがこれはちっともホラーではなくて、狂信者の母に支配され学校でも虐げられたいたいけな少女の清らかな魂の解放の物語。
豚の血を浴びたキャリーのスチルが当時小学生だった私を怯えさせていたわけですが惨劇に至るまでのキャリーはあまりに可憐で眺めているうちに涙が出てくるほどで、プロムキング候補のイケメン、トニーと恥じらいながらチークを踊るキャリーに実際泣きました。
映像は演じるシシー・スペイセクの向こうが透けて見えるようなきめ細かい肌の質感を見事に捉えていて溜息が出るほど。キャリーの受難を暗示するように直接的またはサブリミナル的に繰り返し十字架が浮かび上がる仕掛けも洗練されていて美しい。70年代のオトナはこの映画の魅力を子供達にちゃんと伝えるべきだったと思います。
学園モノ青春映画
思った程ではない
逆に・・・
一番怖いのは人の恐怖。
シシースペイセクが秀逸
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