劇場公開日 2021年2月26日

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「シリーズ毎にガラリと変わる怪作」スカイライン 逆襲 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シリーズ毎にガラリと変わる怪作

2021年7月25日
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映画のシリーズ物は、監督が変わることでテイストが変わる事がある。「エイリアン」が代表的だろうか。だが、本作はキャストの変更はほとんどなくとも毎度毎度ガラリと世界観が変貌する。メジャー作品であれば猛バッシングだろう。これは変態映画だけの楽しみなのである。
エイリアンの侵略をマンションの一室だけで描いた第1弾、対エイリアンを血肉飛び散る肉弾戦に持ちかけた第2弾と続き、本作は敵の本拠地に殴り込みに行く逆襲の第3弾である。
予算の割には規模が大きく、VFX等の粗さというか予算の足りてなさが感じられるが、堂々と王道のSF作品にした事には大きな拍手を送りたい。

細かな設定は気にせず、与えられたものを楽しめというスタンスは変わりないが、前作にあったバカさ加減が本作には少なく、真っ向から描きすぎてしまった印象である。ここまで来たら飛び抜けたイカれ作品にして欲しかったものだ。
これで終わらせても良いのだろうが、製作サイドはその気になれば作れそうな勢いでエンドロールへと繋がる。ここまで正気の沙汰でない作品はそうそう簡単には出てこないだろう。この貴重な作品は永久保存並みである。

Mina