「ハダシの青春」サマーフィルムにのって しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ハダシの青春
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これぞ青春映画と言える傑作。オリジナル脚本と云うのがいい。時代劇やSFなどいろんなジャンルが詰め込まれているのに、それらが巧みに作用し合って最良の化学反応を起こしていました。小道具のセンスも抜群だし、伏線回収も鮮やか!
何よりも、映画愛に溢れた作風が映画ファンの心にびしばし刺さって来る。17歳の口から勝新だの「十三人の刺客」だのが飛び出すのが愉快。ハダシとは絶対話合うわと思いながら観ていました。映画が無くなっている未来は心にチクリ…
意表を突くラストの爽やかな展開も素晴らしい。「斬り合いとは『愛の告白』である」。名言キタコレ。「好きと言わずとも好きを伝えるのが映画だ」と豪語していたハダシが、凛太郎にはっきり「好き」を伝えるシーンにグッと来ました。
この爽快感、「桐島、部活やめるってよ」に似てる…
[余談]
伊藤万理華の演技に魅せられました。肩を潜めて目立たぬように歩き、好きなことを話す際には早口でまくし立て、推しを尊ぶ姿はオタクそのもの。乃木坂時代から演技力に定評のあった彼女ですが、その才能が一気に開花した感がありました。
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Mさんのコメント
2023年5月11日
見てて楽しい映画でした。
でも、映画を早送りで見る人もいるという話を聞いたことがあり、映画を見ることができない(2時間を我慢できない)子どもも増えていくのかなと思うと、まさか、とは思いながらも、映画のなくなった世界を想像してしまいました。