「武装赤組の支配」FUNAN フナン Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
武装赤組の支配
1975年4月17日極左政治勢力クメール・ルージュのプノンペン制圧により移住という名の元に農村へ送られて強制労働をさせられる家族の話。
移住に際し3歳の息子とはぐれてしまった夫婦が、民主カンプチア期のカンボジアで抗い生き抜き息子を探すストーリー。
共産主義とは名ばかりの搾取する側とされる側、末端党員と奴隷市民の悲惨さは、文字でしか知識はなかったけれど、やはり映像でみるとキツイ。
作中では描かれていないけれど、末端党員も所詮は搾取される立場だしね…。
フィクションだろうけど、たった45年前に実際にこれと近いことが起こっていたと考えると恐ろしいし、21世紀になった現在でも、ほぼこれに近い国はあるんだよね…と考えさせられる。
アニメという形だからマイルドなので、是非見て知ってもらいたい悲しい歴史と、その中での極僅かな希望を描いた作品だった。
個人的には是非、実写で重〜くリメイクして欲しい。
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