「【ハンガリー動乱前の話】」この世界に残されて ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【ハンガリー動乱前の話】
第二次世界大戦が終了し、ほんの短い間の平穏な日々だったのだろう。
ホロコーストで家族を失った悲しみを、お互いに埋め合わせようとするクララとアルド。
共産党の支配が強まって、別な監視が強まっても、信教を理由に弾圧を受け、虐殺を受けるという状況ではなかった。
そんな多くの制限があるなかでも、クララとアルドの心の揺れが大切に描かれているし、僅かずつだがクララが成長していく様もよく見つめられていると思う。
スターリンが死に、ハンガリーでは自由化を求める活動が活発化する。
クララのボーイフレンドの喜びと裏腹に、アルドは不安を隠さない。
再び、ハンガリーはハンガリー動乱と呼ばれる混乱の時代に突入し、ソ連が自由化デモを弾圧する事態となり、本当の自由化は、社会主義崩壊まで待たなくてはならない。
ブダペストは、本当にきれいな街だ。
こんなところで、多くのあなたが奪われたとは思えないほど、素敵な街だ。
是非、訪れてみてください。
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こころさんのコメント
2020年12月23日
ワンコさん
早々のコメントへの返信有難うございます。上映館、確かに少な過ぎますね。。
ポスターの透明感が作品の印象と同じ、でした。
大人の方ほど、もしかしたら女性の方が、より魅力を感じる作品かも知れません。