NETFLIX 世界征服の野望のレビュー・感想・評価
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いま大成功している企業でさえビジネスって「一寸先は闇」なんだと思わずにはいられない作品。
まず、本作を見て思ったことは大きく3つ。
1つ目は、インタビューに答える人が意外といて、「この人、誰?」となる場面がちょいちょいあること。
2つ目は、こんな大成功している企業でも、実は、倒産危機さえあって、近年やっと軌道に乗り出した感じだったのか、と素直に驚いたこと。
3つ目は、やっぱり経済って面白い、ということでした。
そもそも「ネットフリックス」という会社が1997年に作られた「郵便によるDVDレンタルの会社」くらいは知っていました。そして、ライバル企業は、アメリカ最大のレンタルビデオチェーンの「ブロックバスター」で、「ブロックバスター」と「ネットフリックス」は「プロ野球」と「少年野球」くらいレベルが違うことも知っていました。
ただ、時と共にネットの技術革新が急速に進んで、それぞれの企業が変化をしていきます。でも、まさかそんな過程で、「ネットフリックス」が倒産危機にまで陥っていたとまでは考えていませんでした。
ライバル企業と共に、どのように彼らが変わっていったのか。この実録ドキュメンタリーはかなりダイナミックで面白いです。
新型コロナウイルスによるパンデミックの危機もあり、「ネットフリックス」は目下、よりパワーアップしていますが、私は、まだ「ネットフリックス」が勝者だとは思っていません。まだまだ第2幕、3幕はあり得ると思っています。
ネットフリックスVSブロックバスターの壮絶なる戦い
ネットフリックスは、もともとは郵送DVDセル&レンタルというビジネスモデルでしたが、全米中に何千もの店舗を展開していたレンタルDVDチェーン、ブロックバスターとガチで戦って勝利します。その後、今に到るストリーミング配信のモデルに移行して大成功を収めるのですが、この映画はそんなネットフリックスの誕生から全米を制するまでが、関係者の証言で描かれています。初代CEOのマーク・ランドルフはたくさん出てきます。20年7月から共同CEOのテッド・サランドスも出番多め。だけど、最大の中心人物である現CEOリード・ヘイスティングスのインタビューはなし。恐らく、ネットフリックスでは配信されない「ネットフリックス正史」っていうところですかね。
コンテンツがありすぎる
数年前にDVDプレイヤーが故障してから、映画は配信で鑑賞する様になりました。TSUTAYAに並んだDVDを選ぶワクワク感が好きでしたが、便利なのには勝てないですね。
本作は米国株やってる人は面白いかも?こんなにあっさりとマーケットが変化する時代なので、GAFAMやネトフリを凌駕する企業がこれからもどんどん出てきそうですね。
個人的にYouTubeや映画や海外ドラマや音声などなど、コンテンツがありすぎて、昔よりはコンテンツに対する有り難みが減ってしまったかも。同じ作品を何回も観ることがなくなってしまったなあ。
コンテンツが溢れることによるコンテンツの希薄化が心配です。
タイトルなし
原題、邦題から感じていたのとはちょっと違ったかな。興味深い内容なんですが、お話しの方向が世界というよりはアメリカ国内で、そこの話しが長くてちょっと落ちた😆Netflixの歴史は知ることができます。
Netflix vs 世界
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いまやオリジナル作品がオスカーにノミネートされるまでになったNetflixの誕生と成長秘話を元社員たちが語るドキュメンタリー。
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色んな動画配信サービスに登録してますけどやっぱりNetflixが一番使いやすいし、作品も人生で1度は見るべきという映画が必ず入ってて、もはやNetflixのオリジナル作品を見てないと世界のトレンドについていけないぐらい。やっぱ今の時代Netflixについてはちゃんと知っとかなきゃなと思って見に行ってきた。
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最初は小さなレンタル屋だったけど、月の定額でDVDが借り放題になるサブスクリプションをいち早く取り入れたり、扱う作品は全てレンタルにしたり(これはNetflixが登録すれば全て見放題でそこからさらに課金が必要ないしくみの元だよね)、オリジナル作品の先駆けとなる大統領だったかの演説を自社オリジナルでレンタルしたり、今のNetflixの元となるサービスをどんどん始めていく。Netflix普段からよく使ってる身としては結構感動する(笑).
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そして日本でいうTSUTAYAのようなレンタルビデオ店大手ブロックバスターとNetflixの攻防も説明してくれて結構面白かった。何よりNetflix元CEOが大爆笑でブロックバスターを見返したと笑うシーンがこの映画のハイライト(笑).
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このコロナ禍でNetflixはどんどん儲けてるだろうからこれからも期待ですね。
創業は守りに入ると負けてしまう。。。
いやもう熾烈な戦いが描かれていて、どっぷりと疲れました。本当に「運」とは何かと考えてしまいます。ただ面白いのは創業者と言うのは創業者と言う人格を備えているのだなぁと、そして株主と言うのはあくまで株主なんだなぁと、で従業員はあくまで従業員のままなんだなぁと言う、アメリカの社会構造が描かれ方に驚きました。
ブロックバスター社がかつて国分寺にあったことを思い出しました。あそこで働いていた人たち、幸せに生きているのでしょうか…。そう願いたいです。
混乱期から急成長期に在籍した業界関係者のインタビューで構成されてい...
混乱期から急成長期に在籍した業界関係者のインタビューで構成されています。
当時レンタルビデオの最大手ブロックバスターとの熾烈な覇権争いが赤裸々に描かれていて面白かったです。
店舗もソフトも大量にもつブロックバスターからしたら店舗を持たず、
月固定料金、延滞料なしで郵送でビデオレンタルするネットフリックスは当時は新参の小物として見られていたようです。その後ネットフリックスが資金不足に陥り、身売りを提案しにライバル会社に行った時のエピソードが興味深かったです。
結局店舗に拘ったブロックバスターは破産し、現在ネトフリは自社で販売するオリジナルの映像コンテンツを大量に作り他の大手企業からの追従される立場になってます。
しかし安泰としていられないのがビジネスの難しいところ。まだまだ業界の波乱はありそうです。
起業したい方にお勧めできる作品です。
映画館で見るような作品ではないかな。
会社がやばいときもあったけど、ドットコム商売に早く目をつけ
事業だけはなくさないように前にすすみ、アイデアを形にしてきましたー。
って、熱を感じる当時の役員や社員たちのインタビューで構成。
クリントンのDVD販売はなかなかクール。
アプローチやトラブル対応を聞くと、真摯な企業なんだなぁと感心。
「ミスを認めて急いで修正するという社風は今もある」これはすばらしい。
うーーーーむ。しかし。
明らかにされる知られざる事実とやらはインパクト薄く、スタートアップの参考になる話がてんこ盛りかと思えば、よく聞く話が多く。
なんか、宣伝文句が仰々しい内容。
企業創立○周年パーティー用のVTRを見た感じ(笑)社史の振り返りVTR。
当時の競合会社からゲスト参加いただいたりでね。
映画じゃなくてもよかったかな?
これを配信じゃなくて映画館でやるってあたりがなんかの思惑を感じてしまう。
アメリカ最大手のレンタルビデオチェーンが潰れて消えたように、映画館も消える日が来るのだろうか?
作品の2/3がアメリカ最大手のレンタルビデオチェーンとの熾烈な競争の話で、残り1/3がその後の時代の話。ただし、2019年製作作品であり最新の状況の話はありません。
配信業界の最大手のネットフリックスですが、配信の旨みに気づいた大手製作会社が次々に配信事業を強化しています。ディズニーは独自の配信サービスを開始しましたし、ワーナーブラザースでは来年は劇場公開と同時に配下の配信サービスで視聴可能とするそうです。
業界最大手のレンタルビデオ会社があっさり新興企業に潰された出来事を見ると、映画館が消え去る日が遠からずくるのかな、と思ったりします。
作品の感想としては、①たくさんの人のインタビューをまとめただけのドキュメンタリーであること、②非常に有能なリード現CEOのインタビューが無いこと、③競争が激化する中で今後の事業の方向性が示されていないこと、などから物足りなく感ました。
スタートアップ企業から世界一の配信サービスになるまで
Netflixドラマや映画が好きなので観てみました。
構成は、レンタルビデオサービス時代が60分、配信サービス更にはコンテンツ制作会社になるまでが40分という感じ。個人的には、イチIT企業がコンテンツを多額の投資で作るに至った経緯や狙いが一番興味があったのですが、そこは「リード氏の先見の明が凄い」くらいしか語られず、ちょっと残念。
とはいえ、ベストウェスタンの一室から始まった会社が辿った道は、やっぱり見応えがありました。同時にアメリカと日本は文化や社会構造が違うということも再認識。日本はこの先もガラパゴス化は進みそうだなという印象。
コロナ禍で映像ビジネスが急速な変貌を遂げる今、Netflixの次の一手、また、ライバルとなったディズニーをはじめとするメディア企業の意地も、これからまだまだ楽しみです。
冷酷な消費者
原作本があると知って、書店を探したが見当たらない。はたと思いつきkindleで検索、やはり配信されていた。需要が生じてから供給されるまでの時間を極限までに短縮する。こらえが効かない消費者を相手に、事業者は苛烈な競争を戦っている。
報道で知り、窮状にあるブロックバスターの店舗を訪問する客はお金を落とさない。過去を懐かしみイベントとして消化する消費者たち。私たちは冷酷な消費者だ。
日本でも個人経営のレンタルビデオ屋は見なくなった。個人書店も経営危機にあるという。株式取引だって、AIや通信回線といったインフラに多額を投資できる巨大資本には勝てないだろう。勝者が業界の利益を寡占する。経世済民とはほど遠い経済活動だ。NETFLIXが個人の起業から成長したことや多くの雇用を生み出したことを考慮しても、その有り様には違和感がある。
映画は興行であり、利益を上げ続けることで継続できる。映画業界に参入する者が利益を追求するのは当たり前のことだ。他方で、映画は多くの利害関係者が参加する複雑な経済活動であり、それらが生きていけるための配慮を欠けば、いつかは崩壊するだろう。そのとき、わたしたちは偉大な文化資産を失うことになる。
アルフォンソ・キュアロン監督が述べるように、映画配給の新たな手段の登場を踏まえて、これからどのような制作をすべきかについて議論すべき段階にあるとかんじた。
【社名が動詞になる日】
GoogleのようにNetflixの社名が動詞になる日が来るかどうかは分からない。
ググるのようにだ。
だが、配信ビジネスに、AmazonやApple、ウォルトディズニーが参入してこようと、Netflixの優位はそう簡単には揺らぎそうもない。
NetflixがDVDのレンタルが中心だった頃は、日本ではアメリカの一業者にすぎなかった。
ブロックバスターと苛烈な競争をしてた時も同様だ。
この映画の3分の2は、レンタルビジネスをめぐる歴史や、投資家との軋轢、競争の激化などで、少し退屈ではある。
しかし、ネットで配信ビジネスが本格的な拡大期に入り、ドラマや映像制作に参入する話題になると僕達の今の認識と重なるようになる。
そして、ROMAのアカデミー賞受賞が更に業界へのインパクトに拍車をかけたように僕は思っている。
赤字覚悟の映像制作は、これまでの映画制作会社の行動様式とは異なり、話題先行ではなく、より良い作品を残そう、そして、配信にのせて長期的な顧客満足度を高め、長期的な利益の礎をユーザーとの間に作り上げようとしているようにさえ思える。
アイリッシュマンや、2人のローマ教皇は昨年の賞レースのキャンディデートだったと思うし、今年は、シカゴ7裁判、プロム、マンク、ミッドナイトスカイも、人気先行とは異なるアプローチで、注目を集めているように感じる。
今年はコロナ禍で、初めの配信契約者数の増加が著しかった。
ただ、それが一巡すると、いわゆる投資家はNetflixに興味を失ったような投資行動を見せた。
Googleの持株会社のアルファベットや、ウェブ会議システムのズームなどには劣後するような株価の値動きだった。
しかし、映画ファンとして冷静に見てみても、映像制作と配信を融合させたビジネスモデルの中の、Netflixは同業他社に頭ひとつもふたつも抜けてるように感じる。
ただ、これは従来の映画会社の衰退を意味していると僕は思わない。
確かに、淘汰はあるかもしれない。
でも、ソニーもパラマウントも、手をこまねいているわけではなく、より良い作品を作ろうと挑んでくるように思うからだ。
Netflixは日本のアニメ制作にも資金を注ぎ込み始めている。
たぶん、アニメだけにとどまるわけではないだろう。
クラウドファンディングの「この世界の片隅に」がヒットして日本の従来の映画制作にも一石を投じ、多大なインパクトを残したこともそうだが、Netflixの日本の映像制作への本格参入で制作委員会方式も曲がり角に来ているのではないかと思うし、マーケットを国内だけではなく世界に求め、国内の特定の、例えば、アイドル好きだけをターゲットする制作方式は、携帯と同じでガラパゴス化は避けられないだろうと思う。
Netflixが動詞になるとしたら、意味はどんなだろうか。
ググるは検索するの意味だが、映像を制作して配信するの複合型の動詞だろうか。
日本ではどう表記することになるだろうか。
ネットフリくる…あたりだろうか?😁
レンタルDVD市場戦争を勃発させた小さな企業が大きくなるまで!!
Netflixと日本ではゲオの原型となったレンタルビデオをメインとした企業「ブロックバスター」との、宅配レンタル産業における市場争いがDVDが普及したことによって勃発した。
店舗を持たない小さな企業Netflixが、当時は数千の店舗をもつ超大企業ブロックバスターに、どうやって勝つことができるかという奮闘を描いている。
映画の元になっていて、今作の製作として参加しているジーナ・キーティングの2012年に発表されたジーナ・キーティングの著書「NETFLIX コンテンツ帝国の野望 GAFAを超える最強IT企業」 がベースとなっていることもあって、メインとなっているのは、今のNetflixの実態を描くというものではない。
あくまでNetflixという企業がどういった経緯で誕生した企業であって、もともとは何をしていたのかという初歩的な入門編である。
特に日本では、動画配信サービスとして上陸したため、実はそれ以前の宅配DVDレンタルサービス会社であったことは、あまり知られていないが、アメリカではレンタルビデオ業界に喧嘩を売った相手として、市場争いを激化させていたのだ。
当時のアメリカでの熱量や消費者の動きというのは勉強になるが、動画配信サービス業として、急成長を遂げた、今のNetflixの実態解明としては、かなり弱い作りとなっている。今求められているのは、2012年の本の内容よりもその先である。
本の出版以降にどんな動きがあったかというと、2013年に『ソーシャル・ネットワーク』『セブン』などで知られる映画監督デヴィッド・フィンチャーを口説き落として、初のオリジナル作品である『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を製作したのだ。
何が観たいかというと、Netflixの成り立ちもそうではあるのだが、動画配信サービス企業がオリジナル作品を製作するまでにいたる過程や苦悩、そしてその後も続く『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』『オクジャ』などのオリジナル作品の製作の着手、映画会社がプロモーションの仕方を悩んでお蔵入りになる寸前の映画を買い取る行為、映画会社、俳優、組合との関係性や温度差を観たいわけだ。
それが全く描かれてないわけではないが、補足程度にかなりサラりと流されてしまっていて、「触れてはおきますけど~」といった程度でしかなく、あくまでDVDレンタル市場争いがメインとなっている。
それでもウィル・スミス主演の『ブライト』や『クローバーフィールド・パラドックス』が駄作であるとサラり言っている点は、今のNetflix批判のように感じられる部分も見え隠れする。
論点はそこではないと言われてしまえばそうかもしれないのだが、何だか本題の手前で終わってしまったような感覚になったのは残念でならない。
それであれば、わざわざ映画化するまでのことだったのだろうか…本だけでも事足りるし、テレビでもよかったのではないだろうか。
インタビューの数々も興味深くはあるのだが、どれも過去のスタッフや関係者ばかり。過去のことは触れることはできても、企業として、現在進行形の手の内は明かせないということなのだろう。
続編はないかもしれないが、この映画の先が観たい。
とにかく退屈
Netflixの裏側も含めたドキュメンタリー作品。
元社員や関係者のインタビューがほとんどで、次々と切り替わる。
起業し伸びるビジネスだと信じた目の付け所は良いと思うが、劇場で観る価値は感じなかった。
新しいビジネスモデルを作るドラマ
ネットフリックスは世の中に新しいルールを作った会社だ。新しいルール、カルチャーを作り世の中をあっという間に変えてしまった。
日本は5年くらい遅れてるんだなと。でもその5年分準備ができる。
世界のあちこちで新しいルールが作られていく。この映画ではその様が見える。普通に考えてリモコンにボタンがつくってすごいよね。
ぜひ見て欲しい映画だ。今日も帰ってネットフリックス見よう。
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