「意外と文学的なテーマ」ポプラン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
意外と文学的なテーマ
朝起きたら自分のイチモツがなくなっていた…。イチモツがらみで思い出すのは「親指Pの修行時代」という小説。女子大生が目覚めると足の親指がペニスになっていたという話。それで自分のことを見つめ直したり、他人との関係性もございます変わっていくという話は文学的だ。カフカの「変身」も同じ範疇と言えるかもしれない。
でも本作は映画なので、エンタメ性を高める工夫が施されている。人を見捨てた男が、イチモツに捨てられるという設定はなかなか面白い。お笑い一辺倒にせず、ちゃんとテーマを持った話にしているところがいい。
ポプランが逃げ出す現象についてキチンとした説明なんかなくてもいい。大事なのはそれにどう立ち向かって対処したのかだから。大感動とは言えないが、キッチリ面白い映画にしてくれたことに感謝。
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