劇場公開日 2021年9月17日

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由宇子の天秤のレビュー・感想・評価

全141件中、61~80件目を表示

5.0モラルと矛盾が天秤のように揺れ動く世界で、行動する由宇子が魅力の社会派ハードボイルド映画の傑作

2021年10月25日
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鑑賞方法:映画館

テレビドキュメンタリーの敏腕ディレクターとして顔と父親の経営する進学塾で講師の顔の二つの異なる世界で生活を送る由宇子は、自殺した女子高生と教師の取材を精力的にする側、父親の塾でも大きな問題に巻き込まれる。

若干ネタバレあり

行き過ぎたマスコミ取材により世間から偏見の目向けられて自殺したとされる女子高生と教師とドキュメンタリー作家としてのモラルや同じマスコミ界での矛盾を主軸に置く物語として観てゆくとドラマにいくつかの変化とドンデン返しうけるミステリー的構造になっているが、個人的には、瀧内久美が演じる「由宇子」のハードボイルドな行動を交えて魅力に描く社会派ハードボイルド映画の傑作であった。

常にフラットで中立な心情と行動を規範にしている由宇子が仕事と私生活における出来事によってモラルと矛盾が、天秤の様に揺れ動く様を、瀧内久美が「由宇子」になり切って演じておりとても冷静かつハードボイルドな姿と行動が魅力的。

冷静沈着なだけではなく、筋の通らない事柄にも反発や不快感を表明する熱もあり、人に寄り添う優しさもある。(打算がない訳ではないがあの行動は一朝一夕には出来ない)

サラ・パレツキー原作の探偵V・I・ウォシャウスキーみたいな役を演じて欲しい。
ちなみに自分的ハードボイルドの定義は、探偵や刑事が悪党を殴ったり蹴ったり射殺したりする話ではなく、苦闘し揺らぎながらも自分の心情や行動規範の行う人の話です。(悪党を殴ったり蹴ったり射殺する映画も好きですが!)

監督と脚本の春本雄二郎氏は、2本分できる題材を一本の映画に巧みにまとめ上げて、「由宇子」視線を絶妙な距離感を保ちながら丹念に描写する演出で唸る出来映え。
経歴を見ると池波正太郎の人情ハードボイルド時代劇の鬼平などの助監督などを務めていたとあり「由宇子」の性格や行動にも反映されているのでは?などと想像してしまう。

登場する役者も瀧内久美や光石研はもちろんだが、塾の生徒の萌役の河合優実のアイドルにも向いている容姿にも関わらず、難役演じており萌の寂しげな佇まいと絶望を体現している。(サラサラした黒髪で少し幼い感じは、アニメ声優系やアイドル系のオタク達に人気が出そうなのに、彼らが最も嫌悪するタイプの役柄をやっているので、俳優としてやってゆく決意表明なのかも?。おや?誰か来たようだ・・)

由宇子協力者で医者役の池田良の化粧途中の歌舞伎役者の様な不気味な色気を感じる雰囲気と仕草や、萌の父親役の梅田誠弘もDVな父親な側面と娘を思いやる姿の硬軟合わせた変化みせてどちらも印象的。

以前見た『いとみち』も青森のメイド喫茶舞台にしたモエ?の入った単純なご当地映画に見せかけて、その実はしっかりとした女性応援歌だったが、本作もマスコミ批判は元より登場する殆どの女性達が世間の偏見や社会や組織の冷酷さや男達の身勝手にさらされて貧困に落ちたり傷つけられる姿を由宇子の目を通して暴いている。塾の女子高生たちさえも、軽薄な男子に対し苛立ちをあらわにしている。

上映時間が2時間半もある作品だが、瀧内久美演じる「由宇子」の魅力とそれを引き出す丁重な演出と変化のある展開で、引き込まれる良作。

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ミラーズ

4.0これはスゴイ

2021年10月25日
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鑑賞方法:映画館

これはスゴイね。登場人物の心情が全員「わかる」ってうなづくしかないし。
それが描ける事情の作り込みもすごい。

由宇子のキャラクターがいいね。
塾の先生の優しさと、ドキュメンタリー作家としての厳しさを併せ持ってて、自分の正義を貫くのかと思えば弱いところもあるし。

観終わって「じゃあ、この映画はなんだったんだろう?」と思うと、ちょっと良く分からない。
ドキュメンタリーの話と女生徒の妊娠の話があって、どちらも『嘘』という共通項はあるんだけど、扱うテーマが違うんだよね。それでテーマがぼやけたところはあると思うの。
「じゃあ、どっちかに絞れよ」って話かというと、絞ると人間の描き方が甘くなるよね。だから、これでいいのかなあ。

観てて「人って嘘を吐くよな」と思った。それで話が難しくなるんだよね。
しかし嘘を吐き続けるのは苦しくて、どこかでゲロっちゃう。そこみると「嘘を吐くなら墓場まで持ってけよ」と思ったな。ゲロった人が楽になるだけで、誰も救わないんだよね。

ドキュメンタリーに対するテレビ局側の態度も面白かった。脚色しちゃいけないんだけど、番組としての分かりやすさを求めるとそうなるよね。そこがテレビの限界で、そもそもテレビは報道機関じゃないんだよ。

そんなこんなを思いながら、とにかく「人間描くのスゲエ」って作品だったよ。

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Scott

4.0地味なのに新鮮。独自の美学で作られた映画

2021年10月23日
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上映後の対談で監督が登壇し、間延びしないテンポ感を意識している事と、セリフよりアクションが重要でどういう動きになるかを想定して脚本も書いているという話をしていた。そういう意味では全てがアクション映画だという話にもなっていたが、手法としては、手持ちカメラ+主観映像+編集のテンポ感+BGMなしでドキュメンタリー監督をドキュメンタリー風に撮っている。加えてストーリーも良いテンポで展開していくので、低予算映画ながら最後まで集中力が切れる事なく楽しめる映画だった。次回作も気になる監督です。

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bluecinema

4.0自分ならどうする?

2021年10月23日
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鑑賞方法:映画館

情報化社会の抱える問題や矛盾を繊細に描いている社会派ドラマ。以前から大注目している瀧内公美の主演作ということで楽しみに鑑賞。彼女の主演作には本当にハズレが無く彼女の醸し出す雰囲気にいつも魅了される。本作でも存在感が素晴らしく酔いしれた。
究極の選択を迫られるストーリーと先の読めない展開と緊迫感が絶妙で満足度の高い作品。
「自分ならどうする?」と何度も繰り返し考えてしまいました。
2021-159

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隣組

5.0自分ならどうする?

2021年10月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ストーリー展開のテンポ良く、出演者たちのセリフの間も良く、自然な流れで没入しながら最後まで一気に観た。
人間のエゴや良心、贖罪etc..自分ならどうするのか?観終えた後もずっと考えていた。

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すんぼむらぶ

3.0誰にも共感できない

2021年10月20日
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鑑賞方法:映画館

マスコミによる不正な報道を追求するドキュメンタリー監督自身が、同様の事件に巻き込まれてしまい、悩みつつも解決を目指すというお話だが…
登場人物の全員が陰と陽の姿を持ち、誰も正しい答えを出せそうにないが、その中で生きていかないといけないという試練にさらされる…
見ていると疑問に感じることもたくさんあるのだが、結局は誰も答えを出せないまま…
あなたならどうしますか?と問われ続ける気がした。

脚本は素晴らしいと思います。
でも、見ていてどの登場人物にも嫌悪感ばかりを抱いてしまった。
こんな状況でこんな言動無理でしょ、と思うことが多かった。
自殺した先生の嫁さんは、秘密を墓場まで持っていくべきだったでしょう。
そのために番組を没にした監督は、筋は通していると思いますが。

気になったことは、
ちょっと冗長なシーンがいくつかあったこと。もう少し短くできるかも。
ラストシーン、あれいう必要あったかな?DNA鑑定して結論出せばいいだけでは(お金かかるし同意とれるかどうか難しいが)
妊娠初期であれば(医者の言っていたように)同意書を偽造して堕胎するのが現実的かも…と感じました。ばれないようにできなくもないです。ドキュメンタリー監督ならその辺は調べればすぐに分かったのでは。
俳優さんたちの演技は素晴らしいと思うがもう少し感情を露出するシーンが欲しかった(トイレで声を殺して泣くとか、父親をぶん殴るとか)

もう少し撮影の時間があれば、もっと良い作品になっていたかもしれません。

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一人駅伝

5.0鑑賞する側だけでなく、本作の作り手にも「天秤」を突きつける一作。

2021年10月18日
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鑑賞方法:映画館

表題の「天秤」とは、物理的な秤ではなく、善悪の評価を示す概念です。主人公のドキュメンタリー作家、木下由宇子(瀧内公美)は、ある事件についての番組製作を手がけ、真相を追求するために被害者側、加害者側の双方に肉薄していきます。その過程で彼らが報道によって傷つけられ、懊悩していることを知ることになるのですが、職業的使命に基づいて真相を追求していきます。しかしある件により彼女自身がまさに追っていた当事者の立場に立たされ、さまざまな決断を強いられるようになります。

作中、彼女が様々な場面で行う選択は、強固な意思と確信的な言動によって、それなりに正当性があるように見える一方で、偽善的であったり、非道徳的としか言いようのない面もあります。どのように振舞っても何かの歯車が狂う状況に、彼女も、その周囲も追い込まれていき、それを目撃している観客側も、彼女の選択を受け容れるべきなのかどうか、わからなくなってきます。このように本作は、ネット社会の問題点をえぐるといった次元に留まらない、「正しさ」とは何か、「正しさを基準として行動選択することが常に”良いこと”なのか」という、普遍的な問いを内包しています。それでいて物語としての面白さをきっちり保っているところに監督の優れた力量が示されています。

本作は、高所に立って観客の道徳観に揺さぶるをかけるといった性質のものでもなく、その批判は明らかに映画の作り手である側に向けられています。本作で扱っている事件一つひとつには、モデルとなった現実の事件があり、被害者や苦しみを抱えた人が存在しています。もし本作でこうした事件を単に物語的な要素として使い捨てたら、その批判の矛先は作り手に向かうことになります。そうした批判を受ける可能性を知りつつ、しかしその責任を引き受けて描き切ったところに本作の最大の意義があると思います。

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yui

4.0明日は我が身かも

2021年10月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

映画館は熟年男性陣が7、8割で多かったように思う。なんでかな?

ある報道の真実を追う側の自分と、リアルに不都合な真実に巻き込まれる自分と。
まさに自分の本質が試される非常に見応えのある話の展開。152分堪能しました。
この天秤で何を諦め、何を手に入れるのか。何を失い、何を背負わなければいけないのか。すごく、深く重い天秤。由宇子の正義感や潔癖さ、ジャーナリスト魂と、情と、それらがせめぎ合い葛藤している由宇子の内面。
私なら逃げ出したくなる。でも由宇子は逃げない。そこが強くて情もある。でも弱さでもあるのか?
演じている瀧内さんのリアルな立ち位置に自分を重ねました。
人生何が起こるかわかりません。何を諦め、何を手に入れるのか。自分の天秤はどうなのか。考えさせられました。

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マルマル

4.5自分だったらどうする、と考えさせられる。演出がよい。

2021年10月17日
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自分だったらどうする、と考えさせられる。演出がよい。

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ひぐらし

4.5重すぎる天秤

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

暗い重い。でも2時間32分があっと言う間に経過。それだけ集中できた良作です。
テレビ放送中止は残念、由宇子の不本意な形でも放送して欲しかった。
それにしても由宇子の精神力は凄い。普通の人間ならとても片天秤でも持たないでしょう

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あらじん

4.0正しさを貫くことは

2021年10月16日
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本人の満足度は高いが、それにより多くの人が巻き込まれて不孝になる。劇中に「楽になりたいんでしょ」ってセリフがそれを実感させます。瀧内公美さん主演は「火口のふたり」以来の作品ですが、綺麗ですし、男前です、瀧内さんは。

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こうたんまる

3.5きわめて静か、そしてきわめて深い(不快)

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

きわめて静か。
外で遊んでいる子供たちがガヤガヤするシーンはあるが、異本的には静か。人と人の会話がメイン。

この映画のすごいところは、"家族によって巻き起こる出来事を由宇子がどう扱うか" という選択に対して、観ているこちらは、由宇子の仕事ぶりを同時並行で観ているがために、「そうだよな。知れたら終わりだから、そう選択するよな。実際の行動としては妥当だよな」 と納得してしまうところだ。そう、由宇子と離れた所(対岸)から観て偉そうなコメントを言うということを、俺たち観客にさせない点だ。それは強烈な疑似体験だ。

観ているこちらがそう思ってしまう理由は、仕事としてドキュメンタリー監督をしている由宇子が、「事実を伝えたい」 という信念のもとに真剣に取り組んでいることが、全編を通じてこちらに実感として伝わってくるからだ。

私生活と仕事の両方を同時並行で観ることは、由宇子が仕事では真実を明らかにしようとする反面、私生活では正反対に隠蔽しようとするという事実を、スクリーンを通して疑似体験することに他ならない。その体験はもちろん気持ちよくないし、観た帰り道がずうんと重たくなる経験だ。それでも俺は、これからもこういう映画を観るだろう。この疑似体験こそが、映画の価値の一つだと思うから。

さて、真実を伝えようとする由宇子の姿勢は、もちろん好感として伝わってくる。制作を依頼しているTV局側は 「報道がふたりを追い込んだ」 といった表現はあっさり 「削って」 と言ってくる。そんな中であきらめずに自分が伝えたい真実を追い求める由宇子に感情移入していく。

そんな由宇子自身が直面した自分の家族の問題。これが周囲に伝わったら、せっかく晴れて放映される可能性が出てきた自分の作品も当然お蔵入りになってしまう。伝えたかったことも無に帰してしまう。いまの生活も、父の塾で学んでいる高校生たちの世話もすべて崩壊だ。すべてが崩壊する様子は、ドキュメンタリー監督をしているだけによくわかっている。由宇子の判断は当然だ。観ているこちらも感情移入しているから、由宇子とほぼ一致した思いになる。
そして訪れる、言い知れぬ衝撃の展開。そのシーンのカメラは、手持ち。微妙に揺れる画面が、由宇子の、そして俺たちの心の動揺を表して怖いくらいだ。

以下は、由宇子のセリフ。観終わってから読み直すと、なんと痛切なのだろうか。
「それじゃあ、嘘を真実だと垂れ流すやつらと一緒だよ」

繰り返しになるが、観なければいけない映画だと自分は思う。しかしこの152分は、この上なく、長く重い。

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CB

2.0凡庸なマスコミ批判。歪曲報道体質など百も承知だ。

2021年10月16日
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捻りの為の捻りで冗長に語られる凡庸なマスコミ批判。
歪曲報道体質など言われなくても百も承知だ。
語るべきはこの後なのだから、幕切れは撮り手の逃げに見えた。
主役力演は認めるが、ハードボイルド度の半端ゆえか、何処か演り損。
尤もらしいが、要は面白くはない。

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きねまっきい

5.0#82 本当の真実とは何か

2021年10月15日
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鑑賞方法:映画館

を考えさせられる作品。

真実を追求するドキュメンタリーディレクターが、保身のために事実を闇に葬ろうとする様が無限地獄的に描かれていて、最後に至るまで興味深く楽しめた。

私たちがマスコミを通してみている真実が本当に事実なのか、呉本作を観ているとわからなくなる。

そしてメイが抱える真実も、本当なのかどうなのか?

ほとんど有名な俳優さんが出ていないせいか、ドキュメンタリータッチで描かれているところも◎。

瀧内公美さん、やっぱり映画のほうが良い!

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chicarica

4.0何が正しいのか...

2021年10月15日
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だいたいが、由宇子に感情移入しながら観ていたけど、
途中から辛かった…。

このネット社会による情報過多の
真実を曲げてしまう悪作用が恐ろしい。

この社会の未来は、本当に幸せなのか?!
とにかく、自分は深みにはまりたくないと思う。
ドキュメンタリー監督にもなりたくないし、
渦中に巻き込まれたくもない。
円の外で平和に過ごしたい。

などなど、
いろんなことを考えるのだけど、
自分ならどうするの答えが見つからない。
何が真実なのか、何が正しいのか…。

演出も脚本も、
監督の一本筋が通った作品に対する思いが伝わり、
最近、映画を観終わって、あまり感じたことのない気分になった
非常に深くて濃くて余韻が半端なく残る作品でした。

そして、お父さんに、ひとつ物申す。
「おっさん、何しとんねん!!」

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hkr21

3.5疑念が芽ばえる瞬間

2021年10月13日
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鑑賞方法:映画館

信じる事が正義と硬く誓うも、いとも簡単に疑念が芽ばえる瞬間を何度も味わう事になる。
防衛本能と倫理観、せめぎ合いにジリジリと画面を見つめるばかりだった。

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パプリカ

4.5リアルに…

2021年10月13日
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そこにあるリアルと自分の志とのギャップと闘いながら、もがき苦しむ由宇子
自分だったら… 由宇子と同じことをしていたと思う
いや もっと荒れていたろう
作られたストーリーというより、リアルにあるだろうと思えてしまって、由宇子に共感しすぎて重かった
もっとたくさんの人に観て、感じてもらいたい作品でした

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剛田威

2.5ブレブレなテーマ

2021年10月12日
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評価が高く鑑賞前らハードルが上がっていて残念な作品。
不条理とか正義とかやりたいんだろうけどやり尽くされたテーマだし今更って感じがする。「新聞記事」のマスコミ版って感じがする。由宇子がラストにドキュメンタリーの真実を聞かされて隠す意味がわからない。それなら誰がなんと言おうと真実を報道しようとするのが由宇子ではないのか?そのために取材しているので?そこは正義とかではなく真実を報道するほうが人間なのでは。もし情に流されて報道しないならちゃんと行動を描くべき。事件に向き合う事や私生活で感情の変化が出来るシーンを入れるべき。もう一つの話もよくわからない。売春やってるならリアリティーを持たせないと。そんな人間が塾に行くか?行くなら行くで描き方があると思う。
父親の子ではない可能性が大なのにわざと告白したのか?意味が通じないし由宇子のキャラではないのでは。
長いしこれでベルリン行けるんだと少しがっかりした作品。

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ゆう

4.0司法ではなく社会に

2021年10月12日
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鑑賞方法:映画館

切り込んでいる映画だなぁ🎬

瀧内公美、凄く役に合っている。

世間で騒がれている事件など
実際は司法ではなく、社会に抹殺される
真実は都合のいいように、マスコミに捻じ曲げられて報道される

皆さん
TVが、ネットが、全て真実だと思っていないか?

そうゆう事もしっかり考えた。

人物描写もよくわかるように描かれているけど、めいは実際どうだったのだろうかと疑問は残る。

最後は、スッキリとは終わらない
これは観た人同士で話したい映画

そして
めい役の
河合優実ちゃんめっちゃ映画、ドラマ、CM色々出てるなぁと感心。笑

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アプソ

4.0思わずうなる一本

2021年10月12日
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鑑賞方法:映画館

自分の評価は高いものの、作品の感想を述べるのが非常に難しい作品です。多分それは私個人の人間性にもよるのかな、と。
と言うのも、私は正直「面倒を避け、他人との関わり合いに一定の距離を開けよう」とするところがあるのですが、主人公の由宇子は仕事きっかけとは言え、ある場面では「信頼を得るため」に、或いは「使命感」、さらには「罪悪感」から相手との関りを深め、且つ、どんどんと背負いこんでいくのです。いつか破綻しそうなほどに。
観ていて逃げ出したくなる展開が続き、非常に重たい内容ですが、春本監督による脚本(及び編集)の素晴らしさと、主演の瀧内さんをはじめ、役者たちの演技に圧倒される一本です。

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TWDera