「天秤は、所詮いつかは、バランスを失う。」由宇子の天秤 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
天秤は、所詮いつかは、バランスを失う。
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「天秤」と言うからには、二つの相反するものの対立・対比・比較・平衡が主題となっているはずで。
報道加害を追いかけていたドキュメンタリー作家である由布子が、報道被害を恐れ、事実を隠す側に回る。隠された真実を追う姿勢と、事実を隠蔽する側に回ったと私的行動の対比。
作品であるドキュメンタリーが世に出るまでだ。と言う自己弁護により、かろうじて平衡を保っていた由布子の天秤は、萌のついた嘘への疑惑と、矢野志帆の真実の暴露によって崩れる。放送が中止となった夜、真実を明らかにすべきと考えた由布子は絞殺されそうになるが、息を吹き返してスマホを手に取る。おそらく、自分自身の天秤の経験を、これから記録として残していくために。
てな感じなんでしょうか。
まずは、長い。次に、息苦しい。救いも無い。詰め込み過ぎ。陳腐。暗い画面に、ダレダレな展開。滝内公美が良かった、としか。
せめて120分以内。息を吹き返した後の由布子の生き方・行動の変化があるのか無いのかの具体的な描写。が欲しいなぁ、って思いました。
割と期待していたので、正直物足りなく。
で、この後に連続して、アフリカン・カンフー・ナティーースゥ、を見てガハハになって帰って来たんですわ。足して二で割ったら、良い感じだったのに。って、足せるか、この二本?
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