「ベタだけどベタじゃない」胸が鳴るのは君のせい ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
ベタだけどベタじゃない
はっきり言って浮所くんの演技は微妙です!声は籠ってるし、迫力はない。でも悔しいことにかっこよさだけで物語を持っていけるあたりジャニーズだなぁと思ってしまいました。白石聖さんはとても可愛らしく、MVではとても可憐な姿を見せている彼女ですが、今作では超可愛い女子高生に仕上がっています。演技力も抜群で良かったです。
物語はめっちゃベタです。ちょいちょい変化球がありつつも、ひたすらにベタです。メインな登場人物たちがいて、その中で色恋沙汰が展開されていくという感じです。ヒロインはドジだし、ライバルの長谷部くんはチャラいしで、THE・少女漫画って感じです。
その中に変化球を混ぜてくることによって、物語が単調なものに終わらず、オリジナル性を高めています。主人公の元カノ(他校の生徒枠)が少し嫉妬するくらいなら色々な作品で見てきたんですが、もうばちこりに嫉妬心の塊で、俗に言うヤンデレってやつです。しかもあざといです。こういうタイプが現実にいたら笑いながらイライラすると思います。でも彼女のおかげで、ヒロインの優しさと可愛さが際立ちます。要するに噛ませとして立派ということです笑
今作の中でも一番印象に残っているのは、長谷部くんの女的な人を降った際にビンタではなく、思いっきり顔面グーパンチをかました場面です。そんなガチパンチすんのかと。基本的にずっと笑えている作品なんですが、ここだけは大爆笑してしまいました。劇場に人が少なくてよかったです笑
キャンプファイヤーの場面で雨は降るし、有馬に告白された時に、長谷部くんにキスされたことを正直に言っちゃうしと、常に笑いどころを用意してくれていたのですが、最終的には爽やかな終わり方をしていてとっても心地のいい作品でした。
鑑賞日 6/10
鑑賞時間 12:00〜13:55
座席 F-7