劇場公開日 2021年1月15日

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「正しい人とはどう言う人なのか?」聖なる犯罪者 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5正しい人とはどう言う人なのか?

2024年8月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

とても見応えありました。

聖職者に憧れる犯罪を犯した青年というキャラが、
もうまず良くて、
例えば犯罪を犯した後にやりたい事を見つけてしまったけど、それにはどう頑張ってもなりません。
と言われたらその人はどう生きるのが正解なのか?
考えさせられる導入から、
偽って神父になる主人公。

過去を知らない村の人たちは確かに主人公に魅了されてて、主人公も騙そうとしてるとは思えない。

信者である彼らも単なる被害者ではないことが分かって行き、正しく生きるとはどういう事なのか?
問われることになる。
お母さんがやってる事は今のsnsのあり方を彷彿とさせる。
少年院で出会った神父は主人公を咎めるが、
これも正しいのか僕には分からなかった。
ただ主人公も罪を償うためにやってるわけじゃなく、
憧れの職業になれて酔ってる感じでもある。

登場人物全てが善と悪の間でバランスを取ってるように
思えた。
ラストの主人公の顔が印象的でした。

奥嶋ひろまさ