劇場公開日 2021年1月15日

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「聖職者とは?」聖なる犯罪者 アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0聖職者とは?

2021年12月29日
iPhoneアプリから投稿

 少し怪しく感じながらも、ダニエルを神父として受け入れようとする村人達。もっともらしいことを言っているようであっても、神父ではないのだから人を騙していることに変わりはない。結局は素性はバレてしまって、その時の村人達の気持ちを思うと気の毒である。
罪を犯したとしても反省し、聖職者になったとしても構わないとは思うが、神学校にも通えないという決まりがあるのだから、そこは守るべきではないのか?
 ダニエルはまた刑務所に戻るが、問題を起こしてしまう。これでは神父になどなれないよな。

アンディぴっと
NOBUさんのコメント
2021年12月29日

今晩は
 私の解釈は少し違っていまして・・。
 (金子みすずさんの”みんなちがって、みんないい”好きな言葉でございます。)
 ダイエルは、昔から聖職者に憧れつつも、道を外れてしまった。
 けれど、ひょんなことから聖書者もどきになって、スマホを見つつ、告解に対する受け答えをするし、町の人達に、哀しき事故に対し、新興宗教のような犠牲者に対する振る舞いをし、町の人達も戸惑いながらも従う姿。
 私は、今作は似非聖職者には、機会があれば誰でも成れるし、人々はそれに盲目的に従うというアイロニックな視点で描いた映画だと思いましたね。
 映画って、観る人によって解釈が変わる所が面白いと思っており、それが作品の深さによっては解釈の幅が広がるよね、とも思っていますね。では。

NOBU