「罪深き人々」聖なる犯罪者 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
罪深き人々
なぜか感情移入もできないし、のめり込めなかった。ストーリーは予想した通りだったのですが、出所直後にいきなり不良に戻るんじゃないかという映像もあり、本当に改心したのか?という疑念が終始付きまとってしまいました。
司祭にしても「罪深いわたしのために神に祈ってください」と言うのだから、人間はみな罪人なのだと思っていますが、前科というものがついただけで聖職者になれないというのは不思議な感覚。正体を隠すことも罪なので、これはどうしようもないのですが・・・
新興宗教のようなパフォーマンスが許され、人々に受け入れられるという展開。どことなくアメリカ映画の牧師といった雰囲気もあるが、こうなりゃ、ゴスペル歌って踊って、バンドも始めてくれればいいのになぁ。
ダニエル=トマシュのくだりよりも、事故の原因となった男の妻が村八分にされていることの方が気になってしまいました。これが群集心理。キリスト教を外れているとも感じられる彼らを導くのがトマシュの天命となっていく。まるで『教祖誕生』。そんなやりすぎ感も過去を知る仲間等の存在で・・・
ちょっとわからなかったのが、物置の火災。少年院仲間の放火?それとも自然発火?それはともかく、これが実話だということが驚き!
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