「罪はどうすれば許されるのか?」聖なる犯罪者 トミジュンさんの映画レビュー(感想・評価)
罪はどうすれば許されるのか?
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若い罪人である主人公は少年院に入っている
地方の製材所で働く約束で外に行くがちょっとした嘘がきっかけに
聖職者として嘘をつき続ける羽目に陥っていくが...
罪はどうしたら許されるのだろうか?
そして自らが罪人だからこそ理解できる罪に対する考察
それを有効に使い、聖職者から逸脱した人間として
村人と交流しその意識も変えてゆく
しかし過去は許してくれない
同じ少年院の仲間が来ることによって状況が変わってゆく
また少年院仲間と普通に飲酒したり
女性と普通に交わっている事で
聖職者としての道を歩むわけでないのが示唆されている
この主人公はそう考えると宗教を自分の都合の良い様に利用してるだけであり
そう考えると普通の聖職者ではあり得ないのがわかる
なりたくてもなり得ないんだろうと思う
結局正体がバレ、少年院に連れ戻され因縁の相手と決闘する羽目になる
勝利し走り出す男、いったいそのさきに何が待っていると言うのか?
終わりなき暴力の連鎖、因縁、許されない罪人のイメージ
どこに救いを求めたら良かったのだろうか?
深く考えさせられる物語だった
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