「聖職者とは…?」聖なる犯罪者 nanaさんの映画レビュー(感想・評価)
聖職者とは…?
終始、暗いトーンの作品。
ハッピーエンドが好きな人にはおすすめできない。
この世に生まれてから、一度も間違いを犯したことはないと
胸を張って言える人が果たしているのだろうか。
過ちの大小は誰が決めるのか。
殺人が許されざる罪だと、いつ誰が決めたのだろうか。
こんなにも、人の心に響く言葉を連ねることができる人間を、
どうして、このような扱いにしなければならないのか。
社会では、やはり「許されざる行為」というものは、一般的に存在すると言えるが
それは、何を持ってしても、どの側面からみてもそうなのだろうか。
自分が感じている世界、自分の感情が全て、自分以外の全ての人にとって正しいとも間違っているとも限らないと考えさせられ、
人は多面的な生き物であるからこそ、あらゆる問題も、幸福も不幸も生まれるだろうか、
と考えさせられる作品だった。
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