「ガツンとくるラスト」聖なる犯罪者 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ガツンとくるラスト
神父になりすましたダニエルは、7人もの犠牲者を出した交通事故の遺族の心を救っていくことになるが、遺族に寄り添っているときのダニエルと、激しい曲を聴きながら紫煙を吐き出すダニエルとのモードチェンジが激しい。
俗なダニエルは、どこにでもいそうなヤンチャな若者って感じだが、聖なるモードになるとカリスマ性を持った宗教家として村民の心を癒していく。
ストーリー上、いつかは嘘がバレる時がくる。それが破滅的なエンディングになるのか、救いのあるエンディングになるのか、中盤あたりから緊張感を保ちながら鑑賞していたが、二段構えで重量級のパンチがガツンときた。
感動するような作品ではないが、重い余韻に浸ることができた。
カトリックだから懺悔じゃなくて告解ですよ。
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