「"ファーストネーム"」ルクス・エテルナ 永遠の光 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"ファーストネーム"
光の点滅が暴力描写として怒涛のように浴びせられ、まさかのそのままエンドロールへ突入してしまう、相変わらずなギャスパー・ノエの鋭利さに圧倒されて、呆気に取られ、物凄い勢いでブッ飛ばされる感覚!!
二人の女が語り合う場面、台本があるようで互いの女優としての経験値を素で喋るドキュメンタリー的な、途中から下ネタ全開で、ベアトリス・ダルとシャルロット・ゲンズブール二人の癖があり過ぎる存在感とギャスパー・ノエの組み合わせが絶品、おまけにアビー・リー・カーショウまでが乱入する。
"ベティ・ブルー"と"アンチクライスト"に"ネオン・デーモン"でイカれ狂った演技を披露した女優三人が素晴らしい、ギャスパー・ノエに負けず劣らずな三作品とその監督たち。
画面が二分割に字幕もダブり、フランス語から英語が入り乱れ忙しなく怒号が鳴り響き、不穏な空気感の中で起こりそうで起こらない暴力的感覚に恐怖心を煽られ、そんな緊迫感がピークに達した瞬間に降り注がれる閃光の嵐を全身で浴びながら苦痛で表情が歪んでしまう。
まるで観客を殺しに掛かるような演出描写、ギャスパー・ノエの作品で十分にトリップ出来る驚愕的感覚、ドラッグやアルコールよりも刺激的!!!
なんかおかしなネームの方々ですよね?とても気持ち悪いです。
やっぱり、これ、観ないといけませんね!緊急事態宣言中なので…ご遠慮しようかと思ってたのですが、万年さんのレビュー読んで、観てみたくなりました。
ここ最近、異様に"共感"してくる連中と"共感"されてる輩が異常過ぎて気持ち悪い。
"共感"してくれるのは有難いが、"共感"する数とされる数が、"共感"する方もされる方もチョットおかしい!??