「アサルトライフル界の生ける伝説!?」AK-47 最強の銃 誕生の秘密 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
アサルトライフル界の生ける伝説!?
世界で最も生産されたと言われるアサルトライフル、AK-47の誕生までを描いた物語。
純粋な戦争映画というよりは、武器誕生についての映画なので、ドキュメンタリー風な作品なのかと思いそれほど期待していなかったが、開発者に焦点を当てたドラマ作品となっておりとても面白かった。
AK-47と言えば、映画や中東のニュースなどで誰でも一度は目にしたことのある銃だと思うけど、このような過程を踏んで作られていたとは知らなかった。
映画序盤で開発された銃は、「俺の知っているAK-47とは違う!」、「これ寧ろトンプソン!?」といったような形状で驚いた。その後、大会での敗戦、不採用を経て改良が重ねられ、どんどんとご存じのAK-47へと近づいていく。
勿論AK-47自体だけでなく、開発者のカラシニコフについてのドラマもグッド。
天才ゆえに、一度の失敗で大きく自信を無くしてしまったり、武器開発中に、勝利とは言え終戦を迎えたことの複雑な心情も良く描かれいた。
どうでも良いけど皆さん、勝利を祝う気持ちはわかるけど、銃ぶっ放して喜ぶのは危険すぎでは(笑)
その他にも、何となく嫌~な秘密警察とのやり取りで見せた思わぬ一面、開発の好敵手が言った、「過去の遺産」の話も、短いシーンとはいえグッと来た。
テンポもよく、銃開発という中々無いような内容の映画でありながら観易く、とても面白かった。
そんなワタクシ、もうだいぶ前になるが、初めて参加したサバゲーでAK-47を選んで闘った思い出。なんか見た目にビビっときたんですよね。
云十年も前に開発された銃でありながら、現在も使われており、遠い国日本の若者(当時)の心をも掴むAK-47って凄いんだなぁ~と改めて思った。