劇場公開日 2020年10月23日

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「【自由奔放で気の強い若き”マダム・キャサリン”の愛欲と狂気を、フローレンス・ピューが怒涛の演技で魅せる作品。本当に今作が”長編デビュー作”なんですか!もう、ビックリである。】」レディ・マクベス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【自由奔放で気の強い若き”マダム・キャサリン”の愛欲と狂気を、フローレンス・ピューが怒涛の演技で魅せる作品。本当に今作が”長編デビュー作”なんですか!もう、ビックリである。】

2021年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

◆19世紀後半のイギリスの裕福な商家が舞台。そこに貧しき家から嫁いできた、17歳のキャサリン(フローレンス・ピュー)
 と、書いたが劇中では、詳細説明はない。
 フライヤーの文章を、少し改竄して記載している。

<Caution! 以下、話の粗筋に触れています。>

■序盤は、キャサリンとは年の離れた夫の、彼女に対する冷たい態度が気になり・・

 “彼ったら、ヒドいんです。
 初夜なのに命令口調で、”服を脱げ!””と言うので、恥ずかしかったけれど、裸になったら、暫くアタシの身体を見てから、手も触れずにそのまま、寝てしまったんです・・。
 その後も、裸にさせられて”壁を向け!”と言うので壁を向いていたら、彼ったら一人でゴソゴソやっているんです・・。
 アタシ、疼く身体のほてりを冷ますために、つい下僕の筋骨隆々のセバスチャンと関係を持ってしまって・・”
 と、後期、宇野鴻一郎のような文章が脳内を流れる中、
 ”フローレンス・ピューって、綺麗な身体だなあ。それにしても、激しいなあ・・。”
 と、楽しく鑑賞。

■中盤~
 ・夫が鉱山の爆発事故の処理をするために、キャサリンは遠方に出掛けた後、舅の嫌がらせにもめげず、せっせとセバスチャンと関係を持つ日々。

 ・舅との食卓を挟んでの会話。徐々に主導権を握って行く決意をするキャサリン。
 〇〇をキャサリンとは別の小部屋で食べた舅が苦しむ中、扉の前に椅子を置いて出られないようにし、何事も無かったかのように振舞うキャサリン。
 - 怖いよ、怖いよ・・-

 ・舅の葬儀を済ませ、更に情事に耽るキャサリンとセバスチャン。だが、ある晩突然、夫が帰宅し、慌てて隠れるセバスチャン! 平静を装って、夫に紅茶を供するキャサリン。
 だが、夫はキャサリンの所業を知っており・・。
 - 怖いよ、怖いよ! 如何に愛なき、夫婦とはいえ、やり過ぎだよ、キャサリン! ー

 ・後始末もしっかりして、”これで、この館の主は私よ!”と思っていたら、夫の後継者だという幼きテディを伴った老婆が現れ・・。
 - まさか・・、そんな小さな子を・・。うわわわわ・・。-

<全てを、”処理”してどっかりと長椅子に腰掛けるキャサリン。
 そのお腹には、セバスチャンとの子を宿している。
 最早、キャサリンは、裕福な商家の女主の貫禄を身に備えていた・・。
 フローレンス・ピューの、あの凄い演技を見たら、アリ・アスターは飛びつくだろうし、グレタ・ガーウィグも、ある意味”近代的な思想を持つ”新しき時代の女性キャサリンを演じた、フローレンス・ピューに役を与えたくなるよなあ・・、と思った作品である。>

<2021年2月13日 刈谷日劇にて、観賞>

NOBU
映画は生き甲斐さんのコメント
2021年4月4日

フローレンス・ピュー綺麗でしたね♪

映画は生き甲斐
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2021年2月18日

これ見たかったんですが、遠い映画館しかなかったので、行けませんでした。
最初、シェークスピアかと思ってました(笑)

ぷにゃぷにゃ
talismanさんのコメント
2021年2月13日

ご覧になったんですね!すごいですよね、ピュー!

talisman