「ミャンマーの猫家族に涙してしまいました」劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族 らららさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ミャンマーの猫家族に涙してしまいました

2021年2月3日
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北海道の牧場に二手に分かれて住む猫大家族と、ミャンマーの水上に住む猫家族のドキュメントでした。

北海道の猫は、牧場だから新鮮牛乳飲み放題、牛乳まみれで牛にマッサージされてたり、牛柄の猫が仔牛と仲良くしていたり。猫の数も多く可愛いのですが、半野良というかエサはもらうがどんなに寒い冬も家にはいれてもらえず放し飼いの猫なため過酷な生活でもあります。
その牧場での飼い方とはいえ集団感染やらしてるしちょっと映画としてみるには気の毒。
そこは1作目の津軽りんご農家の猫と同様でした。

仔牛牛舎と親牛牛舎で派閥があり、両方メスがボスで、マーキングにケンカも。
親牛牛舎のボスであるヒメの息子が3歳過ぎても母離れしなくて猫だから可愛いけど、過酷な野良生活でボスの傍にいたら安泰だからかなー?と思ったり。

ミャンマーの水上生活猫は、本当に人の家族の一員、人と対等でイキイキしていました。
珍しくお父さん猫も家族仲良く暮らし、人間のお父さんや少年とともに小舟に乗り漁に出て、帰ってきたらお母さんの作った魚料理を家族と共に食べ、一緒に昼寝。とくに少年とお父さん猫との絆は深く兄弟のよう。少年も猫に見えるほどの仲の良さ。

北海道の牧場猫は、人間は忙しく働き、猫はその合間に猫らしく生息する感じ、ミャンマー猫は対等な家族でした。

ミャンマー猫一家にも、牧場猫にも思わず涙してしまったほど。とくにミャンマーの方がよかったです。漁や学校から帰ってきたら猫が出迎えてくれるとか絵本の世界。
猫ドキュメントで泣くと思ってませんでした。
岩合監督の撮影はもちろん素晴らしいものでしたよ。

特典映像で、岩合監督とナレーション中村さんの対談がありました。岩合さんは監督なのにとても謙虚で中村さんを立てる感じすら。
中村さんのナレーションは慈愛に充ちて上手で、対談では声も別人のよう。安全ピンやクリップつけた服を着てのんびり個性的な感じの人でした。
もうちょい司会の人がうまかったらなーと思わされました。

ららら