ベイビー・ブローカーのレビュー・感想・評価
全396件中、181~200件目を表示
この映画は出足20分をしっかり見ておくべき
監督の問題意識は万引き家族にも共通して流れるもの。子供にとって本当に幸せな家族のあり方は?ということだろう。 正解がわかっているのに、動きが取れない国、日本。この問題に韓国を舞台にせざるを得なかった不自然、若い母ソヨンの行動の一々の不自然、疑問。まあ、映画の中に、こういった不完全燃焼を遺さざるを得なかった理由も、実親、血縁優先の考え方に凝り固まっている日本の実情が深く絡まっていると言えまいか。
残念だがのめり込めませんでした
前評判もあり、割引デーもあって平日なのにほぼ満席。期待が高まりますが、結論のめり込めませんでした。シビアな話題だが、なんかアンニュイな感じで途中眠くなった。ブローカーも本筋ではなく、何となく優しい。じゃーブローカー何かなるなよって突っ込みたくなる。もっと金目当てなら情け知らずギラギラ感じがあってもいいのかなぁ~。ソン・ガンホの存在感は流石だが消化不良。もったいなかった。
捨てる前は福祉。捨てた後は警察。
なんだかんだと是枝監督の作品は殆ど観てるな。 今回のも淡々と進んで、 途中ちょっとほっこり 途中ちょっとジーン 後ろのおばちゃま達、うるさいよっ!!もー!! 大事な観覧車のシーンでガチャガチャ騒いで連れション行ったりさぁ!!バックについてるのかなぁ、ラストの辺りで鈴の音⤵︎⤵︎ ヽ(´o`; 久しぶりに、参った💦
笑顔
ベイビーブローカー
極悪人ではなく
めっちゃ赤ちゃんに優しく
海外に転売されないようにしっかり交渉されて、なんか凄く良い人
赤ちゃんを捨てた母親
ブローカー二人
施設から抜け出したい子
捨てられた赤ちゃん
この人達が旅でどんどん家族みたいに
仲良くなっていく
万引き家族もそうだけど、
血が繋がらない家族みたいなのが、
この映画でも映し出される🎬
みんな良い人だ
車窓の花を取るペドゥナの手が綺麗だった
昔、中絶をした事があるかのな?
そんな風に思わせる
ウソンの為に、みんなが動くのは現実的ではないけど、そこは理想がかかれているのだろうか
飲食シーンはめっちゃ食べたくなる笑
家族≠血縁…家族ってなんだ!
美しい音楽が常に流れます。まず、そのことに驚きました。赤ちゃんを金に替える…という極悪非道な連中を扱う映画として…期待を裏切る美しい調べです。極悪非道な連中ですが、赤ちゃんには優しい。誰よりも優しい。その優しさに救われます。連中は皆んな複雑な環境で育ってます。「生まれてくれてありがとう」…施設を飛び出してついてきた少年の提案で、赤ちゃんの母親が、チーム皆んなに言葉を掛けます。「寝るぞ」と部屋の電気を消すことを促したソン・ガンホ。壁に向かって寝る、その肩が小刻みに揺れます。自分を責める母親と許してあげたい仲間。ビジネスを超えた感情が湧き上がります。是枝裕和監督の才能が溢れてます。ソン・ガンホの演技力はハンパない!さすがカンヌ最優秀男優賞!いろいろなことを考えさせられるいい映画です。必見ですぞ(*^^*)
誰もがかけがえのない一人
先の見えない人生をおくる者たちに、おんぼろワゴンの旅が不思議な一体感をもたらす。お互いを思いやる家族のような仲間になる。 大人も子供も捨てられる赤ちゃんも、誰もがかけがえのない一人であり、大事な誰かに「生まれてくれてありがとう」と言ってもらえるはず。 そんな優しい目線を感じた。
素敵な作品ほど、上手く言葉で感想をまとめるのが難しい。 これは映画...
素敵な作品ほど、上手く言葉で感想をまとめるのが難しい。
これは映画館で観て良かった。映画体験ってこういうことだよなとしみじみ。感動って言葉だけでは薄っぺらいくらい、私にとっては貴重な経験ができた。
是枝監督作品はもともと好きだが、今作はその中でも傑作だった。
理由は良いシーンが多すぎるから。感覚的には6個くらいあった。大体の映画で良いシーンは数個あれば良いのに、この映画はどのシーンも良かった。
そしてそれぞれの良いシーンが「良いシーンですよどうぞご覧下さーい!」って厚かましさがないのが凄い。非常にナチュラルに受け止められる。
音楽もすごく良かった。ピアノの透明感と雨音がしっくり馴染む。
雨だれのシーンでは前半なのに既に泣きそうになった。
ストーリーも、序盤からの流れをくみ取り、徐々に厚みを増してそれらが人物たちの想いとして形に表れていくのが美しい。人数も多いのに自然にキャラクターをまとめお互いに物語を進めていく流れは、さすがの手腕。最後まで目が離せず、この先どうなってどう終わりを迎えるのか、全く予想できない。
それぞれ誰かに捨てられた人らが、一時でも家族としての絆をつむぎ、最終的には自分たちは生まれてよかったと思い、目の前の赤ちゃんにも生まれてよかったと思って欲しいという願いがひとつになっていく。愛のある親が子に当たり前にするように、「この子には幸せになって欲しい」とみんなが願う様が美しい。あの瞬間は間違いなく家族だった。
少子化はこれからも続いてしまうし、なかなか私自身も産む選択もできなさそうだが、この映画のように新しい命にはやさしい社会であってほしいと願う。ウソンみたいに愛される子が増えたらいいな。
大切な言葉は暗闇の中で実母の声となる。
ソン・ガンホの演技観たさに鑑賞。
今回も擬似家族を描き続きてきた是枝監督ワールド韓国版でした。
そんなにバッドエンドでもないのに、なぜか鑑賞後、スカッとした感じがしなくて。
曲のせいかな?とも思いましたが、描き方も大きいかなあ。
ウソンの満面の笑みとか、顔の表情を強調せず、可愛らしさみたいなものはあえて見せないようにしていたのかなとも思いました。
そうすることで誰もが捨てられ貰われていくベビーの顔を自分に置き換えることができるからか。
一方で、サッカー大好きヘジン君の表情は豊かで微笑ましく、作品の陰鬱さを和ませる役割をになっていました。
そして、大切な言葉は暗闇の中で。
視覚を遮られた上で聞こえる、生まれてきてくれてありがとうという声は、まるでそれぞれの実母から言われているかのように染み入ります。
ホントのそれぞれの実母は決してそんな事は言わないんだけどね。だからこそ欠落した言葉を貰うのは誰からの言葉が曖昧になる暗闇が良いよね。
刑事が女性だったことは大きいでしょう。あれがいかつい男の鬼刑事だったらあんな母性溢れる海のシーンは有り得ません。
3年後、ソン・ガンホ演じるサンちゃんも面と向かってウソンに会わせてあげたかったな。
擬似家族全員集合は難しいですね。
「赤ちゃん不法売買」珍道中。
赤ん坊をベイビーボックスに「捨てた」ことから始まる奇妙な心温まる物語。当事者たちが、話の進展とともにどんどん心境が変化していくのが面白い。ブローカー達はお金を稼ぐために赤ん坊をより高く売りたかっただけ、母親は育てられなくなったから手放したかっただけ。そして刑事達は犯罪を憎み犯人を捕まえたかっただけ。しかし最後は、こどもが幸せになることを全員が願うような展開になる。こどもの存在は偉大であり、人々の強い希望となる事を改めて教えてくれたかのようだ。理屈を述べ立てるのではなく、些細なシーンの積み重ねによって登場人物の心境の変化を観る者に納得させるのは、相変わらずの是枝監督の手腕である。何でもないようなシーンでも、内面の繊細な心情が感じられる余韻のあるシーンになっている。 一人一人の状況や育った背景なども丁寧に描かれ、好感が持てる。外見は「人身売買」の犯罪者集団とそれを追う刑事という形だが、ほのぼのとした人間ドラマにもなっている。それには、人間くささいっぱいの存在感があるソン・ガンホの演技が大いに貢献していると思われる。つかみどころがないようでいて、人を包み込む暖かさはこの作品に合っている。深刻なテーマを孕んでいるが、楽しく見る事ができる奥深い作品になりました。
理想的なコミュニティ
赤ちゃんを売買するブローカー2人と赤ちゃんをベイビーボックスに預けた母親の里親探しのロードムービー。
『万引き家族』と同じように犯罪で結ばれた人達が擬似家族のような絆を築いていく話なんだけど、本作の方がラストにファンタジー的な爽快さがある。売られる予定だった赤ちゃんウジンは、女刑事に預けられ引き取る予定だった夫婦とも交流があり、実の母親ソヨンとの再会も匂わされる。
実の母親だとか母親と知り合いだとかに関係なく、1人の子供を皆で守り育てていく理想のコミュニティ。日本で撮った『万引き家族』が現実的な終わり方だったのに対して、海外で撮った本作は"ここではないどこかの理想郷"感がある。だから日本人目線で見ると納得しちゃう。
『万引き家族』では取り調べを担当する警察官が外からの目線という形式上の人物でしか無かったのが、今作では女刑事2人をちゃんと人間として描く。女の子の方が200万安いことに腹立つし、専業主夫のような旦那さんがいたり、道中色んなものを食べてぶつくさ言いながら、不思議な擬似家族を見つめていく。
この2人もちゃんと人間として出てくることで色んな価値対立が発生して面白かった。「子を捨てる親は無責任」vs「やむを得ない事情で子を捨てる親」vs「かつて自分も捨てられた」みたいな。この色んな価値観が最終的に1人の赤ちゃんを守ることへで集約されていくのが清々しかった。
大きな傘は見つかったのか
この道は希望なのか、それとも…というお話 大人の未来って一歩先すら見えないよね ラストの解釈の仕方は人それぞれだと思うけど、光で溢れた映像だったのが凄く良かった 話は完全にフィクションなのに妙にリアルを感じるのはそれぞれの白黒つかない感情を赤裸々に描いているからかな 少しずつ少しずつ、時に激しく感情が変化していく過程の捉え方がとても丁寧だと思った あくまで彼らの中で話が進んでいて、観ている側が参加する隙を与えないところが寧ろ心地良い あとそれぞれに複雑な背景があっても自分のも相手のも誰一人として正当化してないところも好き 期待はどこかにあるけどあくまでも現実を生きている 全く話変わるけどドンスくんカッコ良すぎ!! 途中から恋し始めちゃってああもう私ってばいつもこうだよ…となった ありゃソヨンちゃんじゃなきゃイチコロだよ 観覧車のところとか…なんなんもう…←好きすぎ あのメンツじゃ一番のロマンチストはドンスくんかも P.S. サンヒョンおじさん、アンタ半地下でも…(笑)
ちょっと私には重かった
子供を売りさばいてぼろ儲けする男たちの話かと思ったら 現在をかいま見ているヒューマンドラマでした、映画は夢の中のストーリーと思っている私には重かった 一人一人は弱い人間だが、集まってちから出しあって強く生きてほしいと思った作品
誰かの手で運命が変わる
何が善で何が悪なのか!?悩まされる内容でした。 生まれたばかりの赤ん坊は自分では選べない。 大人達の考えややり取りでその子の運命が大きく左右される。Baby brokerが犯罪なのは分かるが、もしかしたら扱う人物が良い人ならば、その子は施設で暮らすより幸せに過ごせるかも知れない。まぁ、その後の事は誰にも分からない事だけど。 ソン・ガンホさん、とても自然で人の良さが滲み出てて、本当に上手い俳優さんだと思いました。
疑似家族と自己肯定
是枝監督は様々な形の家族の姿を描く映画をつくる印象がある。そしてどの作品にも、家族には血縁よりも大事なことがあるというテーマが横たわっている気がする。 本作もそう。教会の赤ちゃんポスト(ベイビーボックス)に捨てられた赤ちゃんを転売するブローカーたちと、赤ちゃんを捨てた母親、そして親に捨てられた男の子が共同生活を営むうちに疑似家族のような関係性になっていく様が描かれる。従来の是枝作品と違うのはロードムービーであるところ。赤ちゃんの養父母を探す旅の中で4人(赤ちゃん入れて5人か)が本当の家族のような関係になっていくのがいい。 全体の通して観ると家族の話ではあるが、本質的には自己肯定の話のように思えた。母親に捨てられた自分、子どもを捨てる自分、妻と子どもから距離を置かれる自分。そうした自分を否定するのではなく、生まれてきて今生きていることが素晴らしいんだと優しく教えてくれる感じ。その象徴的なソヨンとヘジンの言葉でやはり泣かされてしまった。 いや、それどういうこと?って意味がわかりづらいところがあるし、展開がちょっと遅かったりする。完璧とは言えない出来だと思う。でも、十分魅力のある映画だった。 ちなみに韓国映画でよくある食事シーンは少なめ。ここらへんが日本人である是枝裕和監督が作った韓国を舞台にした映画という感じがして興味深い。あくまで韓国映画ではなく是枝映画だった。
日本的な感じて欲しい、悟って欲しい映画
是枝監督が韓国の実力派俳優を使って、何を表現するか、に期待して見に行きました。韓国ドラマの実力派俳優が主要出演者以外にも沢山出られています。韓国ドラマファンにはここで楽しめたかも!? 内容としては、しっとり「静」の映画で、特に中盤までは盛り上がりも少なく、ただぼーっと見ているだけなら眠ってしまうかもという感じでした。 その中でも特筆すべきはイ・ジウンの演技でした。物語の流れに沿って表情や佇まいが変わっていく様子が素晴らしかった。必ずしもストーリーの順の撮影でも無いでしょうが、他者と過ごす中での感情の変化が表現されていました。ただ、我が子がそばにいるのに、関わらない、気に留めない様子が、「情がうつらないように」という理由だけでは納得がいきにくいのが残念でした。 ハリウッドや韓国映画には少ない「感じて欲しい、悟って欲しい」空気感が良いところでもあり、万国受けしないところでもあるのでしょう。
ハートフルなクライムサスペンス
平日の昼間なのに満席! さすがの話題作ですね! 赤ちゃんを売るというある意味クライムサスペンスを ダークよりハートに持ってく是枝裕和 監督を 本当に尊敬します。 だってヤバい話なのに 「赤ちゃんってみんなを幸せにするね」 って気にさせてくれる。 変な意味ではなく これを韓国で撮ったらもっとエグい気がします。 そして圧巻の俳優陣!なんだろ。眼力? ワールドワイドな芝居力です。 ぺ・ドゥナが大人になったなぁ(親戚のオヤジか) 何でも答えを求める日本映画と違って考えて感じる演出。 超秀作です。
全396件中、181~200件目を表示