「釈然とはしない終わり方」ベイビー・ブローカー 重さんの映画レビュー(感想・評価)
釈然とはしない終わり方
ソンガンホ扮するサンヒョンは、釜山でクリーニング店を営む傍ら裏で赤ちゃんポストに来た乳児を人身売買していた。
是枝監督作品はこれまで極めて苦手で、犯罪を増長させるような万引き家族や三度目の殺人の様に何が言いたいのかさっぱりわからないのに極めて評価が高いので不思議に感じていた。それらに比べればまだ今回の作品は感動は無いもののまだ理解はできた。でもまた犯罪のアイデアになりそうな展開でもあった。
警察も囮捜査を入れて現行犯で押さえる様に仕組む事もやっており気分が悪い作戦を行っていた。犯罪グループに子供が同行するのも如何なものか。でも結局主犯のサンヒョンが行方不明になるなど後味も悪かった。
確かに殺人犯の母親を持つ子供の未来は無いのかもしれない。でも一時の感情で子育てもたやすくは出来ない。苦しいテーマを友情に託す様な終わり方だったが、いまいち釈然とはしなかったね。
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