劇場公開日 2022年6月24日

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「生まれてきてくれてありがとう」ベイビー・ブローカー ROKUxさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0生まれてきてくれてありがとう

2022年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ソン・ガンホの演技。過去を捨てつつ生きてきた男の哀愁をよく表現していると思う。特に、ソヨンがホテルの部屋で皆に言ったあの言葉への反応。必死で泣きたいのを我慢する演技。
ソヨン役のイ・ジウンは松岡茉優に似ているなと思った。一緒に観賞した妻に「似てるよね」と同意を求めたら首を傾げていたけど。
ヘジン役を演じた子役のイム・スンスがよかった。彼が現れてから、旅をするメンバーの雰囲気が変わったのが、画面から明らかに読み取れた。
個人的には、ペ・ドゥナ扮するスジン刑事の夫役のイ・ムセンがいい味出してて好きである。

“祈りのような、願いのような、そんな作品である。”と、公式サイトで是枝監督が述べている。
ただ、言いたいことはよくわかるのだけど、少し整理が足りないのではないかと思った。たとえば演説なんかするとき、言いたいことがうまく伝わっていないと思うと、どんどん時間が伸びてしまう。ちょっとそんな感じ。

ROKUx