「しみじみと温かい」ベイビー・ブローカー アンディ・フクさんの映画レビュー(感想・評価)
しみじみと温かい
冒頭『パラサイト』を思わせるシーンがあったけど、あんなびっくり箱のような展開ではなく、ささやかな人の気持ちの積み重ねが丁寧に描かれていました。
誰もが心に重いものを抱え、必死にもがいて生きている。そんな中でも手を取り合い、できることを助け合う。本来人はこう生きるべきなんだとしみじみ感じながら、物語は淡々と進む。
もっと御涙頂戴なのかと思っていたけど、色々と考えさせられているうちに終盤になり、
最後あの人の「◯◯の人生をみんなで考えよう」にどっと涙が出たし、エンドロールが終わった後とても温かい気持ちになった。
解決していないことだらけだけど、人は助け合える。そんな小さな希望の光のような映画でした。
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