劇場公開日 2021年4月3日

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ブータン 山の教室のレビュー・感想・評価

全78件中、61~78件目を表示

4.5美しい景色にため息

2021年5月23日
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自然の恵みを享受して生きていくこと。
都会での生活では忘れがちな あらゆること、ものに対する感謝の気持ちを思い出させてくれた。ルナナ村の子供たちの瞳は本当にキラキラ輝いていた!

歌は、人が生きていく営みの中で自然に生まれてくるものだな。セデュ、村長、ウゲン、みんなの歌声に涙。

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Sakiko

3.0教科書

2021年5月19日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

各国に必ず1つは作る作品。
田舎に妖精は住んでないです。
傲慢な作品だと思う。

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ふわり

4.0いい涙、出ました。

2021年5月18日
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鑑賞方法:映画館

 主人公・ウゲンが訪れたのは、筋肉質の牛みたいなヤクの恵みの下に人々の生活が営まれるパラレルワールドだった。電気は、安定的に「安定供給されない」。一口にブータンといっても、いわゆる都市部と地方(=超僻地)とではまたとんでもなく「格差がある」のであった。もちろん両者の幸せの尺度は異なる。
 一方、ブータンの人たちは全国的に自分たちが世界で一番幸せな国として知られていることを意識しているらしい。教員養成機関のスタッフは、ダメダメ教員の卵であるウゲンに、国の隅っこまで幸せにするようにと僻地への赴任をミッション。赴任先の僻地の町長は、「世界一幸せな国の若者が外国に移住しようとしている」事実を知りため息。
印象的だった人々の気質。
・他の人の決断は否定せずに尊重すること(ウゲンのおばあちゃんも、村の人たちも)。
・自分の夢や態度もはっきり言うこと。私は歌手になる、私はずっとここにいる、、、
競争なんていう概念も存在しなさそうだ。意地悪な人も基本的にいなそうだけど、離婚はあるみたいだ。
 村の人たちは、算数とか英語を教えてくれる「先生=どこにでもいそうな若者・ウゲン」を惜しみなくリスペクトしてくれていたけど、歌のうまさ、生きる知恵、親孝行、屈強な体力、自然への畏敬の念、どれをとっても村の人たちは「先生」以上だった。
まあ、ウゲンが奏でたアコースティックギターは人をつなぐ万能楽器だと再認識した。電源不要だし運送しやすいし。
 生活と伝説に基づいた、これぞ民謡、と言う歌声が本当の主役だったのかも。誰も、人よりも上手に歌おうなんてしていないのに、とても感動的なのだ。手も握らない若者二人の後ろ姿のツーショットは白眉。山と空の下、歌を教える・教わるだけの関係、眩しかった。
 そして正直言って何よりも見る者を幸せにしてくれたのは賢く健気な学級委員ペンザムちゃんの仕草と言葉、だった。ありがとう。

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Kumiko21

4.0ヤクとヤク飼い

2021年5月15日
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単純

幸せ

教員として5年間のお礼奉公のうち1年を残した主人公が、ブータン一の僻地と呼ばれる人口56人の村に赴任する話。

首都ティンプーからバスで2日のガサの町から、山道を歩き6日でようやく辿り着いた標高4800mのルナナ村で、貴賓の様なもてなしを受けるも自分には無理と一度は断った主人公。

ドマはビンロウ的なものですかね?

のどかな風景とのどかで慎ましい暮らしに触れて、主人公の意識が変わって行く姿は単純明快なストーリーながら、何てことのないやり取りに微笑ましさや温かさを感じ、観ていて思わず笑顔になってしまったり、思わず涙してしまいそうになったり。

村長は素晴らしい人格者だし、ペムザムの表情は堪らないし、みんな素晴らしい人達だね。

幸せの定義、幸せの形はその人次第。
人生に於いて沢山の選択肢があることは幸せなことだけど、世界一幸せな国ブータンにおいての幸せは沢山のことを知らないから言えるのかも知れない。
なんて小難しいことも少し頭を過ったけれど、少なくともルナナ村の人達が不幸せにはみえることは無かったし、主人公もそれを感じているのが伝わってきた。

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Bacchus

5.0ドマを噛むと体が暖まるんだ

2021年5月10日
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鑑賞方法:映画館

しみじみと、この素朴な映画に心も暖かくなりました。
帰宅して、興奮冷めやらぬままレビュー
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「ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」啄木

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東京の岩波ホールと時を同じうしての上映。ここ長野県の小さな街でこんなに早くの上映が叶ったのは、支配人の熱意が通じてのこと。快挙!
(だいたい新作映画のフイルムが流れてくるのは半年遅れで、レンタル店にDVDが並んでしまうのが一緒なので、悔し涙)。

わが街 長野県塩尻市は、ブータンの首都ティンプーと人口は一緒。10万人です。
毎朝・毎夕、1年365日、荘厳な北アルプスの連山を、すぐ左手上空に見上げながら暮らす街。
だから山の民の映画は、どうしても僕らは親しく感じてしまいますね。

上映まえ、「この映画は若い監督が、変わりゆくふるさとブータンに心を痛めて撮ったのだ」という館主の解説をもらいました。

「先生は未来に触れることができる」
「先生を尊敬しなさい」。
地元の都会では落ちこぼれだったインターン教師のウゲンを、まるで天からの使者のように迎える全村民。

学校教育を重んじる辺境の村。そこには電気も電話もインターネットも無いのです。

登山道だけが唯一の交通路。徒歩6日の距離で 現代文明から隔絶されたルナナの村は、これはいったい“幸福”なのだろうか?それとも“不幸”なのだろうか?
・・鑑賞者の胸にはこの思いが一様に去来したはずです。

ブータン人ウゲン君のヨレヨレのTシャツには
《幸福度世界一国民》を恥じて揶揄するロゴが。

でも、かけがえのないヤク(=飼い主にとっては親友のヤク)を、村民のため、そして(ここ重要=)ウゲンのための“取って置きの歓迎”に提供する、そんな身を裂かれる運命も耐えて享受をする山の民は、ウゲンの離任の気持ちをも又 静かに受容するんですね。(※注)

無知ゆえの愚かな幸福感とはどこか違う、悟りと気高さを感じました。

(※注)ブータンでは殺生は禁じられています。魚でさえインドからの輸入とのこと。
だからウゲンは自分のために供された食材が何であるか分からないし、法を犯したもてなしを村長たちは穏やかに目配せをして、木の椀に盛り付けたわけです。

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押し寄せる西洋“文明”に、ネイティブが破壊されていく映画を観ると、僕が必ず思い出す映画が「ミッション」(1986.英)です、
⇒アマゾンのジャングルの奥地で、裸族の子供たちに“完璧なラテン語の聖歌”を歌わせるシーン。本国から視察にきたカトリックの聖職者は、そのバーバリアンに施された訓練と布教の成果にいたく満足して、密林の民に祝福を与える ―というシーンでした。

あれほどグロテスクな侵略の描写は、他に例をみないと思っています。=アンダーライン

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山や海で隔絶されて「井の中の蛙」であることの好運って、もしかしたらあったんじゃないかな?
日本人が英語が上手に喋れないこととか、外国に行けないとことか、島国根性であることとか・・おおよそ感化されにくい国民性であること、これって見下されるべきこととは必ずしも言えないのではないかな?

グローバル化で、固有の文化はますます混淆し、情報は膨大にして急流。これについて行けない者は「情弱」と蔑まれ、最早幸福やら不幸やらを考える暇さえ消え去って・・
我々は得られるものと失うものが拮抗する、誕生と喪失のはざまの時代にあるのだということを思い巡らしながら、終演後 夜の帰途につきました。

ブータンのジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク王は、つい先ごろ自ら、絶対王政から立憲王政へと国の体制を大きく転換させました。王様ご自身が「国民の成長と幸福の何たるか」をきっと苦悩し模索しておられるのだなぁと感じたニュースです。

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学校ものでオススメは
「すれ違いのダイヤリーズ」
「小さな園の大きな奇跡」
「あの子を探して」など。
子供の命を大切に守りたいと思わされます。

鑑賞後、そんなこんなで、いろいろ考え込んでもしまったけれど「ブータン、山の教室」、このチラシを壁に貼って明日からも元気に生きようと思う。
学級委員のぺムザムちゃんの笑顔、最高なんです、
村長の歌も、いまだ胸にこだまするんです。

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きりん

バッファローは山を見上げヤクの帰りを待つ

2021年5月8日
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鑑賞方法:映画館

山奥の村で先生になる話

大自然の美しさと村民の素朴な暮らし、映像に残すだけでも価値のある作品でした。

電気は無いし娯楽も無い、紙すら貴重な僻地で主人公の目を通して観客に伝わる自然の素晴らしさと心に響く歌声。

文明の進歩は人の心を豊かにしたのか?
便利になればなるほど、思いやりや助け合いの精神は薄れていき、個人主義や自己責任が蔓延してくる。
人間は一人で生きていくことが出来ないのに、現代の生き方は他人とのつながりを希薄にしているように感じる。

映画の舞台となるルナナ村は都会に比べればとても不便だが、村全体が一つの家族のように暖かい。
なんでこんなにも優しいのか、これが本来の人間の姿なのか分からないけれど、とっても行ってみたくなる村だった。
子どもたちの笑顔も、大人たちのおおらかさも、のんびりとした時間も全てがうらやましい。

自然の恵みに感謝して季節とともに生活を変える、なんて理想的なんだと思ってしまうけれど、現地の人たちはその生活から抜け出したいんだよね。

未来に触れるには教育が必要なのだと私も主人公もまったく気づいてなかった。
当たり前に教育を受けられる環境がどんなにありがたく尊いか忘れていた。

本当の幸せと豊かさって何だろう?
山を下りる事、山に残ることの先に待ってるのは何?

人々に受け継がれる歌だけが答えを知っているのかも知れない。

将来への不安とか現実への不満とかの感情を忘れさせてくれるわけじゃないけれど、ちょっとだけ心を軽くしてくれるような映画でした。

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劇中セリフより

「なんで君たちは泥がついてない?」

いくら最新鋭の靴だろうと、避けなければ泥は着く。
大事なのは靴ではなくて道筋と歩き方。

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フリント

3.0ヤクがいる学校

2021年5月6日
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萌える

ブータンって左側通行なんですね。
そしてルナナの子どもたちはcarを知らない。
山の上の人口56人の村でも、酔っ払いがいたり、離婚したりするんだと、ちょっと意外でした。厳しい環境で生活していくのだから、みんなの協力が必要ですね。もちろん学校の先生も。
子どもたちの笑顔がよかった。特にペム・ザムちゃん。本当にこの村に住んでるんですね。
ミチェン役の俳優が結構イケメンかと。
きれいな映像でしたが、ストーリーは今ひとつ。
ウゲンのおばあさんはどうなったのかな?

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マリエル

4.5こころが洗われるなー。

2021年5月5日
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何にもなくても幸せな人達は幸せ。遠く僻地の純朴な村人や子供たちの表情や行動からひしひしと伝わってくる。が、都会から来てそこに自分の居場所を見つけてもそれが叶えられるかはまた難しい問題。
自然豊かな映像と人々の暖かい交流を見れただけでも幸せな気分になれた。

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peanuts

4.0学ぶことの大切さ

2021年5月5日
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泣ける

幸せ

いつか訪れてみたい国ブータン。自分達にとっては当たり前のことが当たり前ではない暮らし。便利な世の中、物で溢れた生活をしていると気づかないことに沢山気付かされたように思います。

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Yoshi K

4.0こういう精神性に触れることが出来てとても幸せだ

2021年5月3日
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鑑賞方法:映画館

「ブータンは世界一幸福な国と言われているそうだが、先生のような人が幸せを求めて外国に出て行く」というルナナ村の村長の言葉が本作品のテーマそのものである。
 村長は村以外の場所の様子を知っているが、子供たちは知らない。自動車さえ見たことがないのだ。その分、子供たちは幸福である。知らなければ比較をしないから、自分たちの生活に満足する。村長の悲しそうな顔に対して、子供たちはみんな幸せそうな顔をしている。学級委員のペムザムの可愛さは山間の寒村にあってこそだ。
 実は公式サイトを見ていなかったので、主人公が女性教師だと勝手に想像していた。しかし可愛いペムザムと村一番の歌姫であるセデュが登場するからには、主人公は当然男性でなければならない。首都ティンプーに帰りたい気持ちを翻意させるにはそれなりの動機が必要なのだ。
「先生を大切にしなさい、先生は未来に触れることができる人だ」と教わったと、子供たちは言う。未来に触れるという言葉の意味は最後まで説明されない。教師が触れるのは教室と教材と、それに子供たちである。未来に触れるというのは子供たちに触れるということで、つまり未来とは子供たちのことなのだろう。
「寒いときはドマを噛むといい」と祖母は言う。「鳥のように歌って」とセデュは言う。標高5000mを越す峠で素手のまま神に祈る村人。礼儀正しく欲の少ない村だが、文明の情報に少しずつ蝕まれていく。子供たちの知らないCarがブータンの幸福をみじん切りにするのだ。
 物欲には限りがなく、入ってくる情報がさらなる物欲を生み出す。仏教もキリスト教も物欲を捨てるように説いた。物欲を充足させることに幸福はないからだ。ギターで歌うことは楽しいが、セデュが歌うヤクに捧げる歌に伴奏はいらない。山間に響き渡るセデュの歌声はコンサートホールのオーケストラの演奏などと比べても意味がない。唯一無二の美しい歌声である。一期一会の邂逅なのだ。
 どのシーンを見ても、今生の別れが待っていると思えば泣けてくる。移ろいゆく村の季節も、ヤクの世話をする村人たちも、村長の渋い歌声も、一期一会だ。寒くて不便で貧しい村だが、そこには気高い精神性があった。情報に溺れて足るを知らず、物欲に塗れて常に不幸な自分を省みれば、まさに汗顔の至りである。ルナナ村は標高も高いが、それ以上に精神性の高さが日本の遥か上にある。こういう精神性に触れることが出来てとても幸せだ。本作品を高く評価したい。

 緊急事態宣言中だが、座席を制限しても映画を上映する岩波ホールの姿勢は立派だと思う。不要不急の外出は控えろと政府や東京都は言うが、何を以て不要不急とするのかの具体例は示さない。それに対して岩波ホールは、映画は不要不急ではない、人生に必要なのだとして、断固たる姿勢で上映を続けている。天晴れだと思う。

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耶馬英彦

4.5美しいブータンに行きたくなった

2021年5月1日
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悲しい

幸せ

萌える

歌手に憧れてる若い教師のウゲンは、ヒマラヤ山脈の標高4800m、ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任命令を受ける。首都に住んでたウゲンは車で人口448人のガサまで行き、それからは徒歩で1週間以上かけて人口56人のルナナ村に到着。そこには、先生の到着を心待ちにする村人と子どもたちがいた。ウゲンは電気もトイレットペーパーもない土地での生活に戸惑いつつ、村の人々や子供達と過ごすうちに自分も教師として成長していくという話。
ルナナ村までのトレッキングは登山でテントと食糧を担いで山を縦走してる気持ちになった。
ヤクのフン集めはモンゴルで同様の事を経験した事が有るので、そこは一緒なんだなと思った。
幸福度世界一のブータンから、本当の幸せとは何かを問いかける作品だと思う。
大変だろうけど、機会が有ったら美しいルナナ村を訪ねてみたいと思った。
学級委員のペムザムが純真で賢くてメッチャ可愛かった。

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りあの

5.0天国に一番近い村

2021年5月1日
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天空とヒマラヤの頂と草原とヤク
この圧倒的な自然の中で
現代とかけ離れた
素朴な生活を営む村人たち

大人も子どもも純粋な村人たちと
若い教師との交流を観ていると
幸せな気持ちに包まれて
このままずっと
何時間も観続けていたいと思った。

そして、ラストも良かった。
続きは好きなように空想できるから。

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xxminaxx

4.0子供たちとの触れ合いが愛おしかった

2021年4月30日
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これはブータン🇧🇹という国、その文化、そしてそこで暮らす人々を知ることができる逸品。静かに感動した。

主人公のウゲンは首都ティンプーに住みミュージシャンを夢見る教師未満。彼のチャラい生活を描く序盤は思っていたテイストとまったく違うので観る映画を間違えたかと思った。

ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任するよう言い渡されたウゲン。

ここからが神がかっていた。
見るものすべてに感動してしまう。

ルナナへの厳しい道のり。こんな狭い国で何故に10日もかかるのか不思議に思ったが、ここはヒマラヤ山脈だった。日本にはない高低差を知った。

へこたれないウゲン。案外根性ある。

そしてルナナ。都会の人間にとっては何にもない場所。携帯も繋がらない。着いて直ぐに帰ると言ったウゲンだったが。

ルナナの子供たちに魅かれた。
ルナナを離れることができなかった。
そこに残り、教師として、人間として成長した。

子供たちとの触れ合いが愛おしかったなぁ。
観る自分も満たされていった。
子供たちをたちを撮っているだけで十分だった。

色々な世界を見せてくれる映画ってホント素敵。

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エロくそチキン

4.0岩波ホール ありがとう!

2021年4月27日
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標高4800m 人口56人 電気も水道もない山村に 首都ティンプーから青年教師が赴任して来る

その青年の顔を見て、22年前に見た映画を思い出した。

そう これは、もう一つの『初恋の来た道』

出演者達は、ブータンの僻地 ルナナに住む人たち 削ぎ落とした台詞 カット で 彼らの無垢の表情が鮮やかにドラマを産んでいた。

お上のお達しに多くの小屋が閉めている中 岩波ホールで鑑賞

こんな時だから、映画館で地球の果てに旅したい いもやで美味しい天ぷらを味わいながら感謝した。

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イコン

2.0ブータンの景色には感動したが…

2021年4月21日
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ブータンの美しい国土の描写は素晴らしかった。
が、ストーリーの方はありがちな展開で、深みを感じられず、期待を裏切られた。残念!
特に、最後のシドニー のシーン、「やっぱり若者は都会に出て行くのだ」って事位しか訴求してこない。
ブータンの抱える地方と、首都の格差や人々の思いの段差などをもう少し炙り出して欲しかった。

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旅人間

3.0風の音を聴け

2021年4月11日
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教師がサッカーの香川選手に似ていて、気を取られてしまうのには参った(笑)。

「僻地で苦闘する教師の物語」を予想していたので拍子抜けしたし、正直なところ、退屈して居眠りしてしまった。
足りないのは物質面だけで、心の面では他のどの場所よりも、やりやすかったにちがいない。
ただ、都会では落ちこぼれの若い教師が、村人に「先生」と持ち上げられて歓待されるのは、いささか滑稽だ。
「求められたから、頑張れた」というのは分かるが、キャラの造形が弱すぎる。この教師なら、それまでの4年間において「教師に向いていない」となっていたのは不自然だ。

ラストの別れのシーンの“お涙頂戴”はいただけない。
泣かせたいなら中身で泣かせなさい、というのが自分の感想だ。

この映画の主張は、おそらく牧歌的な「山の教室」を描くことそのものではなく、現代化で変わりゆくブータンの姿に対する、“時代錯誤”的とも言えるアンチテーゼではないのか?
終映後のトークによれば、首都ティンプーでは、スマホが普及し、車も一家に一台だそうだ。しかし、ルナナ村の子供は「Car」を知らないのである。
今や農業人口は5割に減少し、ホワイトカラー希望が多いという。

教師が英語の本を読み上げて、生徒が分かっているのでビックリした。
かつて教師不足のために、インドから大量に教師を呼んだ経緯で、小中高そして大学まで、英語で授業が行われているそうだ。
「ゾンカ語」という公用語をネイティブに話すのは、76万人いる国民の3割に過ぎず、英語が共通語としての機能を果たしているのかもしれない。
しかし、確固たる共通言語を持たないとすれば、一国としてのアイデンティティを維持するのは容易ではないはず。南部のネパール系住民の問題もあるようだ。

自分は全く気付かなかったが、この映画はルナナ村のようなハイランドならではの、“強い風”の音が聞こえるという。
風の音を聴け、である。

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Imperator

3.5先生は未来を教えてくれる

2021年4月8日
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場所を日本に替えても、僻地の若者が東京に憧れるのは同じだ。だけど、そうやって出てきた都会の生活の中でふと自分は何者であるかと振り返ることがある。(もちろん、日々の生活に流されるか、自分は都会の人間になったと勘違いしたまま振り返らない人もいるが。)
振り返ることができた人は幸せだ。たとえその感情が郷愁にも似た、ネガティブなものだとしても。そこには、形にはならない何かが存在する。迷ったり不安になったりした時に、自分の中に拠るべき何かがある。ラスト、ウゲンが歌いだしたとき、彼の胸中に去来した感情は、例えようのないそんな「何か」なのだろう。
そうやって見聞を広めた人間が、ひとつの土地(ルナナ)に根付いて生きてきた人たちと交わう。その意義を知っているからこそ、村長たちは若いウゲンにさえも敬意をもって先生と呼ぶのかもしれない。そんなルナナの人たちは「先生は未来を教えてくれる」と言う。彼らこそ、人生の生き方を身をもって教えてくれている気がした。

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栗太郎

3.0幸せの教科書

2021年3月31日
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世界一幸せな国と言われているブータン。それは人それぞれの主観で、もっと幸せな場所は他にもあるだろう。
ただ「国民総幸福量(GNH)」を導入し数値化しようとした、その決断と思考が人の心を掴むのだと思う。

そんなブータンの実際の村を舞台に撮影された。歩いて6日間もかかる僻地中の僻地だ。
電気も通ってなく、太陽光発電も安定していない。「KITCHEN」と書かれた、土に穴を掘ったポットン便所があるぐらい。決してお世辞にも恵まれた環境とは言えない。

そういう原始的な暮らしを生理的に受け付けない人も多いだろう。特に衛生的で便利な日本に暮らしている人たちはなおさら。

でもそこには「ない」が「ある」のだ。

インターネットも届いてなくスマホもないから、暮らしにすべての神経を集中できる。流行りの丁寧な暮らしやパーマカルチャーを地で行っている。
それは生きていくために本当に必要なものが鮮明になるということ。

勉強を嫌がる先進国の子どもたちとは裏腹で、生きていくため、夢のために学びたいと目を輝かせるその村の子どもたち。
そこに望まず赴任された新米教師の心の変化で、それらの大切さを改めて痛感させられる。

目をキラキラさせるペン・ザムがかわいい。笑
そして何より景色がきれい。

学校の教材として子どもたちのみならず、大人たちにも観せたい作品。

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もの語りたがり屋