「【ギレルモ監督が、戦争の愚かさと命の儚さと大切さを、オリジナルを尊重しながら丁寧に描いたストップモーション映画。今作はギレルモ監督のオリジナルストーリー部分が秀逸である作品でもある。】」ギレルモ・デル・トロのピノッキオ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ギレルモ監督が、戦争の愚かさと命の儚さと大切さを、オリジナルを尊重しながら丁寧に描いたストップモーション映画。今作はギレルモ監督のオリジナルストーリー部分が秀逸である作品でもある。】
ー 今作は、題名の通りピノッキオが主人公だが、ギレルモ監督が戦争の愚かさや、命の儚さやそれ故に大切にしなければいけないというメッセージが込められている作品である。-
◆感想
・ストップモーション映画は、私が過去観た中で面白くなかった作品は皆無だが、この作品も然りである。
茶色を基調にした、ピノッキオを始めとした人形の質感が素晴しく、動きもショット数が多いからだろうが、滑らかである。
・原作には出て来ない、コオロギや悪徳な人形遣い、人形遣いが飼う猿と言った、キャラクターの立ち方も良い。
・ムッソリーニを信奉する愚かしき市長と、父に認められたい息子の、ピノッキオを巡る葛藤のシーンも、印象的である。
ー 子供たちに、戦争に向けた練習をさせる愚かしさ。-
・性格(温かい、冷酷)が違う、森の精と姉妹が、ピノッキオに命の尊さを教えて行くシーンの設定も斬新である。
<ピノッキオの映画は、「ほんとうのピノッキオ」を観ていたが、今作はギレルモ監督のオリジナルストーリー部分が秀逸である。
当初は、ヤンチャだったピノッキオが、ゼペットを助けるために、冷酷な森の精にお願いした事。そして彼はゼペットを助けるが、命を失う。
だが、温かい心を持つ森の精に命を与えられるシーンは、”命の大切さ”を見る側に伝える幻想的で美しきシーンである。
お近くのイオンシネマでこの作品が掛かっていたら、観賞する事をおススメしたい作品である。>
おはようございます。
昨日見たのですが、メッセージが幾重にも込められていましたね。
命の大切さ、戦争の愚かさなど、大事なことが満載、なんだか大人が先に見て理解した上で、子供と一緒にもう一度見、話し合いながら噛み砕いて伝えてもらいたい、そんな作品でした。