「最後の「ありがとう」にたくさんの意味が込められていた」アーニャは、きっと来る ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)
最後の「ありがとう」にたくさんの意味が込められていた
地方に住む少年から見た戦争、そしてドイツ人とユダヤ人の子どもたち、彼らの違いはほとんどないのに国と人種によって隔てられた悲しい時代。異分子を排除するためにやって来たドイツ兵たち、村にとっての異分子はまさにその彼らだったのに。概ね原作通りですが、未読の人にとっては捕捉が必要なところもあったかも。広大なフランス、ピレネー山脈の美しさや村人たちのあたたかさが滲み出ていて本当によかった。喜びと、悲しみが同時にある中で、馬上から少年へ差し出した手、最後の「ありがとう」に胸がつまって涙しました。
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