「戦争で本当に悪いのは誰・・・・」アーニャは、きっと来る sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争で本当に悪いのは誰・・・・
第二次世界大戦のドイツモノで、ドイツがフランスを占拠して、管理と言うか監視と言うかされていたひとつの村で起きた事をその村の少年を視点に物語が展開していくお話。
しかし、結局、戦争って、誰が一体悪いんだろう・・・・
先日、中国の習近平が「日本はあの戦争で反省をして」と言っていたけど、しかし、日本人が本当に悪いのか、当時の日本人だって、ドイツ人だって、戦争をしたくない人は大勢いたと思うし、敵国の人で有っても、思いやりを持って接した人は沢山いたと思う。
本作品は、勿論、当時のドイツがフランスやユダヤの人達に与えた非道や苦痛を描いているのだけど、ドイツ側にも、非道や苦痛を与えていた人だけではない的な部分があり、この手の映画を見ていると、当時のドイツ人全員が非道で悪に見えてくるけど、実際、国の命令で行っていた事で、それに背けない人も大勢いたと思う。
本作品は、意外に、ドイツにも、人道的と言うか、悪人ばかりではないと言う視点で描かれていて、ある意味、戦争を知らない私たちには、本作品は、戦争で押している側、押されている側の両面の視点で考えさせてくれる私的には、ちょっと切ない気持ちになったな・・・
ドイツも日本も戦争に負けたので、一番の悪人として捉えられている面があるが、しかし本当に悪いのは一体誰なんだと、問いたくなる作品。
本作品、フランスの山の上にあるのどかな村が舞台なので、景色も雰囲気も大変によく、意外に脇に豪華なメンバーが揃っています。
ジャン・レノも年をとったね・・・おじいちゃん役か・・・・
私の感想が少し外れてしまいましたが、しかし、本当に良い映画でした。
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