「意志をもって撮られた映画」海辺の彼女たち コバヤシさんの映画レビュー(感想・評価)
意志をもって撮られた映画
過酷な労働環境での外国人労働者。
見ているとこの国の人(日本人)はもう少し優しくなれないのかと問いかけたくなる。
同時に日本をどうして選択したの?と彼女たちに問いかけたくなる。労働先としてあまりいい選択ではないのだから。
ハイエナのように(古い喩えだが)たかっていきるある意味たくましい連中。利用され、翻弄される、働くしかない労働者たち。
それでも、彼女たちは生きていく。生きていく道を選ぶ。
誰のためか。母国の家族のため。
「不法」労働者たちを責めることはできないだろう。彼女たちの国は責めれても。彼女たちの労働を法的に受け入れることは将来の日本の力になる筈だが、まだ今は旧来の方たちの不安が強く難しい。
メッセージ性の強いこの映画は、光と暗闇を巧みに使い分け、印象的なシーンを演出する。日本人以外の演技は良い。
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