チャンシルさんには福が多いねのレビュー・感想・評価

「福が多いね」と言う意味が思ってたのと違ってたけど、その所は良かった。
気持ちが落ち込んでいるときに観ると元気が貰えて良いかもしれません。

映画プロデューサーのチャンシルさん。
監督の突然の死に仕事が無くなる展開。
自分の生きる目的を失い自分探しのストーリー。

抑揚の無い展開。
チャンシルさんの周りの人達との自然なやり取りが良い。

何となくこのまま終ってしまうと思ってたけどけど、ラストの仕掛けはとても良かった感じ。

チャンシルさん以外は美男美女が多めだった感じでした( ´∀`)

これが良いんだろうけど自分には静かすぎる作品だった。音楽も効果音もほぼ皆無だし。その分チャンシルさんの気持ちがじんわり伝わってくるけれど。40歳の仕事一筋な未婚女性のリアルな一面なんだろーなー。静かに感情はうちにこもる。

キャンバス地のタイトルで始まり、この監督の小津へのリスペクトが知らされる。

私の上司と髪型も靴下の趣味も同じだな、、と思いながら あの人の人生に思いを馳せている

息が白い程 寒い空の下でお話しが進むのに、彼らの心の温かみが伝わって来る

そうして、あー この時間が終わって欲しくないと思った。

いい映画 とてもいい映画だった。

小津安二郎も、クリストファー・ノーランも好きなんですが・・・・。チャンシルさん、付き合って下さい😊