劇場公開日 2022年6月4日

  • 予告編を見る

ニューオーダーのレビュー・感想・評価

全77件中、21~40件目を表示

4.0ゾンビの出ないゾンビ映画

2023年9月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWでタイトルだけみて、またマンチェ関係の映画だと思って観たら違った。全然バンドとは関係なかった。ゾンビ映画がメタファーとして描いてきたものを、メタファー抜きで直接に富裕層と貧困層の対立として描いたリアルに胸糞悪いパニック映画だった。世界の現実を映し出す意図も明確だし映像も鮮烈、徐々に拡がっていく不穏さもホラー映画として面白かった。しかし統治する体制そのものが悪の根源として描かれたとしても結局のところ『匿名の群衆』が怖ェ〜という印象が1番強烈に残ってしまうのは、映画の伝わり方としてどうなん?、というところもあり、やはり〈人間怖い!〉という映画はゾンビなどのオブラートに包んでもらった方が楽しみやすいな、とは思った。群衆心理が怖いとか人間が醜いってのは重々承知なので、それをそのまま描かれると凄く滅入るというのもあるし…。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
yudutarou

2.5いゃ〜怖いわ

2023年9月16日
iPhoneアプリから投稿

 メキシコでの事件。貧富の差に激怒した貧しい人たちが富裕層を襲う。自宅で結婚のパーティーをしていたマリアン宅に暴徒と化した労働者が侵入し始める。パーティーの最中、あやしげな人が次々に塀を乗り越えて入ってくる。怖いよね〜。すぐに銃を撃ち始め、パーティーに集まった客達を部屋に押し込め、略奪、殺害し放題。貧富の差に苦しい思いをしても、ここの家庭、客達が悪いわけではないのに、そんなことはお構いなし。たまたまパーティーに来た人達は巻き込まれて気の毒。マリアンは元メイドを助けようと家を抜け出していたから難を逃れたが、こちらも地獄。  軍隊が富裕層を連れていく。助かるのかと思ったらとんでもない。監禁されて、ビデオを撮らされ、身代金を要求する。同じ国の国民同士で、ここまでするか、、、  男も女も関係なくみんなの前での集団暴行、暴力。男も女もごちゃ混ぜで裸にされてシャワー浴びて、といっても水をかけられているだけよようだが。  人権も何もない。やりたい放題。軍人がこんなことしていいのか?身代金を受け取りに行った数人は処刑されていたが、もっと大勢処罰されるべきだろう。  同じ国民なのに、なぜ軍人もここまで残酷になれるのか。暴徒と化した人々も我慢の限界だったんだろうが、怒りの矛先が違うのでは?

コメントする (0件)
共感した! 2件)
アンディぴっと

3.5ただの“胸糞映画”と言うなかれ

2023年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

話題になっていた様なので何気に借りて見たが、いやぁ~久々に落ち込む作品を見てしまった。 いや、映画的にダメな作品という意味ではなく、むしろ凄い作品ではあるし映画史的にも非常に重要な作品であると思います。 で、本作を一口で言い表すならば正真正銘の“胸糞映画”という事になるのでしょうかね。 最近、他者の映画の感想を知りたい時まず最初に観るのが映画サイトレビューよりもYou Tubeになっていて、本作を検索するとサムネイルに“胸糞映画”という文字が並んでていて、正にそう思わせる作品なんだと私も思いましたよ。 いや、こういう悲惨で残酷な光景や痛烈な社会批判の作品は今までにもたくさん見てきましたが、多くのそうした同系の作品とも違う嫌な肌感というか、どうしようもない嫌悪感を刺激させられる作品でもありました。 本来こういう作品は、メッセージとしてこうならない社会を目指し考えましょうというのが根底にあるのですが、本作の場合はそれがあまり感じられず、人間とは本質的にこういう生き物なんだという事を描いているようでした。 (私に)そう感じさせたことは作り手にとっては大成功なのでしょうが、見ている方は堪ったものではない。しかし、リアルから目をそらすなという方向性の作品であるのなら仕方ないですね。 まあ、世界を見渡すと映画の中で起きている様な出来事は山ほどあり、現状なんらかの方法で秩序が保たれている社会の人間からすると、この秩序はなんで保たれているのか?その方法または力とは何なのか?それはひょっとしたら非常に危ういバランスで保たれているのかも知れないし、本作を見ていると戦争(若しくは反乱、革命、暴動)が起きる必然性とか、それが起きた時の人間の本質であるとかリアルな姿を非常に冷徹に明確に端的に容赦なく描かれていて、全ての登場人物に対して、もし自分がその場に置かれても只々無力に絶望するだけという、全く救いのない作品なのです。 逆に言い換えると、様々な問題があろうとも今何らかの力で(たまたま)秩序が保たれている国の国民であることの幸運に感謝したくなるような作品でもありました。 また、本作を“胸糞映画”と言う事は、そもそも人間の存在そのものが胸糞であると言うのと同じであり、その点を考えさせる(伝える)映画だったのでしょうね。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
シューテツ

3.5ディストピア

2023年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

この監督はいつも救いがない。アイロニカルというわけではない。ただ突き放す。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
filmpelonpa

3.5新しい気付きを得られる=これは良い映画だ

2023年5月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ezio

0.5今まで見た映画名の中で一番ひどい映画でした。 ただただひどい状況を...

2023年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今まで見た映画名の中で一番ひどい映画でした。 ただただひどい状況を描いただけ。 主人公?たちの感情もなにも描かれていません。 救いがない系の映画にしても、ひどすぎます。 監督の一方的な考えにストーリーも主人公もただ振り回されているだけでした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
やすたん

3.5激流

2023年3月20日
iPhoneアプリから投稿

なぜ生き残り、生き残れなかったのかにさしたる差はない。ただ人を飲みさらっていく。アクトオブキリングを思い出す。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Kj

4.0三色鬼

2023年3月19日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
かなり悪いオヤジ

1.5予告動画だと面白そうだった。

2023年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
背中にエンジン

4.5ハードボイルドだど!

2023年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

メヒーコの近未来に起こり得る民衆暴動と軍による鎮圧の暴虐ぶりを最初から最後まで緩むことなくヒリヒリさせながら描き切った傑作映画だったわ🤯この人マジでハードボイルドな監督さんネ 日本には起こらないって誰が言い切れるのか? ブレない演出にオイラから星⭐️⭐️⭐️⭐️✨捧げます!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
あさちゃん

3.5内戦に巻き込まれる恐怖

2023年2月8日
iPhoneアプリから投稿

普通に考えると内戦起こったから脱出するまでを描くハラハラサスペンスなのかなって思ったら大間違いで  理不尽に淡々と殺される 主人公も相当酷い目にあって 罪の無い人が絞首刑になったり 無限に地獄を見せつけられます  エンタメ性ゼロで笑うシーンもアクションシーンも無いけど リアルはこんな感じなんだろうなって思うので  下手なホラー映画より怖い内容で 後味悪いグランプリ2022のダントツ1位でした!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
お主ナトゥはご存じか!

3.5怖い。。

2023年1月3日
PCから投稿

お正月はハッピーな映画やアニメばかり観ていたので、脳にガツンと衝撃!ハッピーな映画だけが良い映画ではないことを思い知らされました。 華やかな結婚式から急転直下、まさに転げ落ちるような悲惨な展開。始終、自分だったら?と思わずにいられない状況でした。 日本もこのまま貧しくなり続けたらこんな日が来るかも?とても考えさせられ、強烈な印象に残る作品でした!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tomoboop

3.5鑑賞動機:何か大変なことになっているらしい10割

2022年12月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
なお

4.0明日かもしれない物語

2022年12月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

結婚式が無事にとり行われ、マリアンは幸せの絶頂にいた。 そんな時、かつての使用人の男ロランドが結婚式にやってくる。 彼は病気の妻の手術費用が高額のため、マリアンたちにお金を借りたいと頼ってきたのだ。 彼女は必死に解決策を探すが、家族たち全くは取り合ってくれない。 時を同じくして、街では低所得者たちが突如反乱を起こし始めていた。 そして、その地獄は富裕層が集まるマリアンの結婚式会場にまで忍び寄っていた。 目を背けたくなるような現実の映画。 ただし、せめて映画の中だけでもしっかり直視しなければならない。 社会に根強く存在している目に見えないヒエラルキー。 その均衡の崩壊は今すぐにでも起こる可能性があるし、映画内の地獄のような惨状は今も世界のどこかで起きている真実だ。 緑の塗料が社会組織の危うさや脆さを鮮明に色付ける。 きっともう現実は水道水が緑になるレベルまで達しているはずだ。 特に印象的だったのが、敵も味方もないというところ。 はじめは貧困層の富裕層に対する反乱だったのだが、それをすぐに治めた軍隊が今度は覇権を握る。 秩序を守るものが壊れたら元には戻れない。 金のために金持ちを誘拐して拷問にかけ身代金を要求する。 そして金のない一般市民には罪をなすりつけ微塵の遠慮もなく殺す。 軍部がクーデターを起こし…という事象は日本でも起きているようにものすごく身近だ。 これは軍などに問題があるというよりは社会のシステムの問題。 平和ボケしている現代の日本人こそ観るべき作品だと思った。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
唐揚げ

5.0 圧倒的なリアリティだった。説明が全く無いので、ある程度の背景知識...

2022年12月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

 圧倒的なリアリティだった。説明が全く無いので、ある程度の背景知識がないと難しいけれど、本当にムカつく映画だった。メキシコの貧富の酷さとそれに基づく対立や憎しみは画面から伝わって来たけれど、秩序を手にする奴らの卑劣さも描かれていて、さらにはすべてをもみ消そうとする軍上層部の権力。権力というものの象徴のような映画。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
えみり

3.0Getting Worse

2022年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
bloodtrail

3.0ある視点

2022年10月9日
PCから投稿

日本映画界では鬼才や天才は、監督の技量のなさを弁解する言葉になっている。 とりわけマーケティングにおいてはぜんぜんダメな映画さえも鬼才(or天才)などと喧伝される。 鬼才や天才と定義しておけば、観衆にウケなくても、興行にしっぱいしても、おともだちの旬報にしか褒められなくても、また、たとえつたないだけでも「鬼才(or天才)なので解る人にしか解らない」と弁解することができるからだ。 で、いつのまにか日本映画界は“鬼才”と“天才”だらけになった。 したがって今や鬼才や天才が本来持っている意味にズレが生じているが、鬼才とはがんらい一風変わったorエキセントリックな作風に与えられる冠だった。 本作のミシェルフランコ監督は一応本来的な意味での鬼才と言えるが、かえりみるとかつては鬼才と呼べる映画監督が多かった。ズラウスキー、ハネケ、マカヴェイエフ、オルミ、ベーラ、マリック、チミノ、ギリアム、ラッセル、リンチ、ホドロフスキー、トリアー・・・。いや、それどころか旧時代の代表的な映画監督はみんな鬼才だった。ベルイマン、フェリーニ、キューブリック、ベルトルッチ、タルコフスキー、ゴダール、パゾリーニ、アンゲロプロス、ヴィスコンティ、アントニオーニ、レネ、フランケンハイマー、ヒューストン、小津安二郎、大島渚・・・。 思えば昔は変な映画がたくさんあり、その“変”が、けっして伊達ではなかった。 鬼才で辞書をひくと『人間とは思われないほどのすぐれた才能。また、その持主。』と出てくる。じっさいに昔はその意味で使われていた。 (鬼才を無能な監督の代名詞にしたのは日本映画界とマスコミです。) だんだん映画のフォーマットが普遍性を帯び、妙な感覚の作品が淘汰され、ウェスアンダーソンみたいな独自の世界を持っている映画は今やほんとに少数派になった。 (ちなみに日本映画界では技量のつたなさを“妙な感覚”にトランスフォームして“鬼才”と呼んでいます。) ミシェルフランコは深田晃司やBrady Corbetに似ている。とくに深田晃司監督によく似ている。作風を形容するなら“神経逆撫で系”。トリアーの後継者──という感じがする。 とはいえミシェルフランコの“鬼才”にも疑わしさ──はある。 たとえば前述した偉大な先達たちの“鬼才”は力量が解りすぎるほどわかる。しかしミシェルフランコや深田晃司の“鬼才”はなんか怪しい、危なっかしい。偶発か、あるいはポーズ(建前)のように見えてしまうことがあるし、盛ってる感(過剰さ)もある。 ── すごく衝撃的な映画。経済困窮者たちが金持ちを襲い、それを鎮圧する目的で新体制が布かれる。が、じつはぜんぶが仕組まれたストーリーをたどるクーデターになっている。人もばんばんころされ扇情的だった。 VOD(U-NEXT)の概説には── 『社会派監督、ミシェル・フランコが、経済格差がもたらす社会秩序の崩壊を圧倒的なリアリティで描いた衝撃作。秩序を塗り替えるかのように全てを染める緑色の塗料が印象的。』 ──とあったが、まずミシェルフランコ監督は(まったく)社会派ではないし、リアルと言うより過剰な印象。 過剰さはときとして鬼才とイコールになる。 で、過剰と鬼才がイコールになっている監督はうさんくさい。 わかりやすい例をあげると(日本を代表する映画監督の)園子温。あるいは(日本を代表する映画監督の)蜷川実花。 つまり「過激な描写をすることで鬼才感を出してくる監督」はうさんくさい──わけである。 前述した偉大な先達は真の意味で鬼才といえるけれど、すこしも過剰(or過激)な作風ではなかった。そもそも過激と鬼才はイコールで結ばれることのないものだ。それが現代の“鬼才”にたいする懐疑心につながってくる。ミシェルフランコ監督は園子温よりははるかに本質的な“鬼才”だが、(本作ニューオーダーの)鮮やかな緑色のビジュアルとテロを合わせてアート値とメッセージ性を併せ持たせました感は(わたしには)うさんくさすぎた。 とはいえミシェルフランコ監督にはなんかありそうな気配がある。父の秘密(2012)も母という名の女(2017)もカンヌで「ある視点」部門賞をとっているが、たしかになんか「ある視点」がありそうな映画を撮る人だ。たしかに一定の見ごたえはある。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
津次郎

2.0暴力の発露

2022年10月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

貧富、人種、文化、それぞれの差異を放置して運営される国の はちゃめちゃなガス抜き 野蛮な性質を矯正するのはやはり教育しか無い 仮に国を転覆させたとしても、強奪した金品の価値が目減りするし 無法地帯を作り出したらそれこそビルマのような強権軍政を望む者のおもう壺 名ばかりのニューオーダーが到来する呼び水となる 手堅く真摯な演出でリアリティーはあるも面白味にやや欠ける

コメントする (0件)
共感した! 1件)
労働4号

4.0その正義は皆の正解

2022年9月28日
iPhoneアプリから投稿

2022年劇場鑑賞39本目 優秀作 71点 作品を通して、争いや格差はこれからの世界でも無くならないよなあと思わせられた作品。 すごく悲しい 2022年ベスト級の胸糞悪さだと思う。 映像の暗さと対比した綺麗さは特筆すべき点で、それ故なのかより怖く悲しい。 勧めづらい作品だけど、是非観てもらいたい。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
サスペンス西島

4.0「緑」が表すものとは?

2022年9月18日
Androidアプリから投稿

SFディストピアはまぁまぁ胸糞悪くなる事もあるが、本作の胸糞度はかなり高めだと思う。子どもが興味を持つ映画では無いが、PG-12で公開された事に違和感を覚える。 上流階級の結婚パーティーにて暴徒化した市民が押し寄せ、地獄絵図と化す展開なのだが、それはこれから始まる悲劇の発端に過ぎず、目を疑うシーンが満載の衝撃展開となっていく。 確かに金持ちの人間には成功と闇がチラつき、庶民からすると例えばその人物が汚職等で財産を失ったりすると「ざま見ろ」と心のどこかで思うだろう。本作では短い本編の中でそんな上流階級の人間、下流階級の人間それぞれの光と闇を映し出している作品となっている。 主人公のマリアンは家がかなりの資産家で、結婚パーティーに数多くの著名人等が訪れる家系だ。そんな中、元使用人の男性が訪れ、妻の手術代を援助して欲しいと申し出てくる。それでも主人公以外は冷たくあしらい、追い返してしまう。このシーンは我々一般市民から見た金持ちのイメージ像だろう。コネや賄賂等金で解決して私利私欲を満たすのに、困っている低所得層には見向きもしない。これが彼らにとっての光と闇の一部である。そこに押し寄せた暴徒化した市民。彼らには上流階級の家々を襲い、金品を略奪して暴行や殺害をする事が支配からの自由を表している。だが、最終的には軍の鎮圧によって大勢が命を落とすという闇が訪れる。冒頭で芸術的な演出に多く「緑」が使われるが、緑は平和の色であり、緑の羽募金等で一般的にも知れ渡っている。ところがその緑を不快感たっぷりに描いており、生理的な嫌悪感をもよおす位だ。その理由が終盤で描かれているという構図なのだろう。終盤で描かれるあの新体制が平和であり自由と考えるのか否かと観客に訴えかける様になっているのだと思う。 本作は明確には描かれないものの、メキシコが舞台(あるいはメキシコを模した架空の国)だが、時代背景も描かれていない為、SF感を感じることは無い。恐らく近い未来のイメージだが、時代は進めど国によっては情勢が不安定だったり、市民が自由に思想、発言が出来ない国や地域がある事は変わりないだろう。我々日本人には現実味が湧かないかも知れないが、この出来事をSFではなく、現実にも近い事が起きている事も忘れてはならない問題だ。本作はあくまでも1つの作品であるが、そんな事を考えさせられる様なテーマとなっている。1人でじっくりとこの現実味を帯びたSF物語を味わうことをお勧めしたい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Mina