ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明けのレビュー・感想・評価
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自分の人生を見つける「驚きと喜び」
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Amazon Prime Videoで約300円でレンタルして鑑賞したけど、劇場でどっぷりこの作品世界に浸りたかったな。
1850年代のアメリカの田舎。どこへ行くにも馬か馬車が要るし、小さな集落でどこの家にどんなスキャンダルがあるか全員知っている、そういう感じ。そんななか、女性が女性に出会って、自分たちの人生が奪われてきたこととか、奪われない人生の輝きとかを知っていく。せつないけど胸打たれるストーリーだった。
キスシーンが面白い。ためらいや戸惑いと駆け引きや愉悦が矛盾なく同居する、女性×女性らしいキスシーンだった気がする。
タリーが帰った後、好きな人との初めてのキスをかみしめるアビゲイルもかわいかった。快哉を叫ぶように「Astonishment and joy!」って心の中で繰り返すの、いいなあ。アビゲイルは本や詩が好きで日記をつけている設定なので、全体にモノローグが美しかった。
こういう映画だと夫役はだいたい割を食うんだけど、それにしてもタリーの夫のフィニーのことは4回ぐらい屠りたくなる。
比べてアビゲイルの夫のダイアーはまあまあ、この時代の田舎の一次産業でこの感じだったら、そんなにひどくない方なんじゃないかと思った。演じたケイシー・アフレック、本作ではプロデューサー陣の一人でもあるんだよね。ちょっとずるいぞ。
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