「FRED PERRYとadidasと」アウェイデイズ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
FRED PERRYとadidasと
1979年のマージサイドで、サッカーファンとは名ばかりの、カジュアルズと呼ばれた暴力集団の一つ「パック」に憧れデビューしたカーティと、「パック」に居て他者とは違う空気を纏ったエルヴィスの話。
学生時代の知り合いの招待で訪れたライブに行ったカーティと、そこに来ていたエルヴィスが意気投合し交流する中で、カーティもパックのメンバーとなり、どっぷりハマって行く。
パックとは一線を引いたところで、付き合いたいエルヴィスと、デビューしたことですっかりイキッてしまうカーティ。
時々エルヴィスと二人で連むことはあるけれど、エルヴィスは切っ掛けでしかなかったのか、カーティはちゃんと自分や周りが見えているのか…。
当時のやんちゃな若者の文化と、鬱屈とした世相の中で繰り広げられる暴力的だったり、危うかったりする様子に、国や世代は違えど感覚ではわかるところがあってむず痒かったり、もどかしかったり。
途中、主役が入れ替わってしまった様なところからのエルヴィスは、自分にはちょっと難しかったけど、紙一重のところで繰り広げられる青春ストーリーが面白かった。
…そしてベルリンへ、かな。
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