「最後、ガスレンジの火はついています」骨(1997) sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
最後、ガスレンジの火はついています
クリックして本文を読む
例によって前後関係の説明はなく、とても不親切です。それでも「溶岩の家」よりはストーリーは拾えたし、ミニマムな空間ながら劇的なできごともあったので、最後までついていけました。
若い父親の長い長い歩行のシーン、黒い袋はまさかと一瞬ぞっとしましたが、次の物乞いのシーンで、(暗澹たる場面ながら)逆にほっと安堵しました。
昨今のニ元論ではあまり語りたくないのですが、「女の連帯」と「男の愚かさ(2人しか出てこない)」は意図されていますよね。
若い父親は途中ちょっと父性に目覚めたのかなと期待したのですが、やっぱりダメだったか。
一方で女性同士の眼差しは常に優しい。ラストでの唯一の微笑み&微笑み返し、声に出した笑いは、本作で二度目の安堵を私にもたらしました。
コメントする