「奔馬の最後のシーンはやはりかっこいい。しかしし遂げた勲としとげ損ね...」Mishima: A Life in Four Chapters しょうけらさんの映画レビュー(感想・評価)
奔馬の最後のシーンはやはりかっこいい。しかしし遂げた勲としとげ損ね...
奔馬の最後のシーンはやはりかっこいい。しかしし遂げた勲としとげ損ねた三島では、それを重ね合わせることで皮肉にもなる。結局自決するべきではなかったのだろう。民衆は遅い。耽美主義に堕する事なく本懐を遂げるためには、逮捕されて生き恥を晒すべきだったのだ。生きて数十年を費やしてやっと人々は動き始める。それを待てずに死ななければならなかった三島のせいで、その主張から毒は消え、安穏と消費される物語になってしまったではないか。
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