ようこそ映画音響の世界へのレビュー・感想・評価
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最高に興味が掻き立てられる
映画の誕生から現代までの歴史を通観することができものすごく面白かったです
THX-1138はあのジョージルーカスの初長編監督作品であり、ディストピアSFらしい鬱屈した世界観が好きだったものの、フランシスコッポラ監督が協力していたことを知りませんでした
同監督の活躍に比べ、知名度が低い本作が取り上げられたことに驚きましたが、THX-1138の失敗から再起させたのがゴッドファーザーだったという繋がりを知り感動しました
また、ノーラン監督の新作公開を見据えたインセプションや、奇しくも主演ボーズマンの死去が重なったブラックパンサーの登場がタイムリーに感じました
映画への愛が深くなり、紹介された名作たちが見たくなります
今まで気づかなかったものに気づかされました
今までたくさんの映画を観てきたけど 迫力のシーンで視覚的にはすごいって認識することはあっても 正直なところ、音を意識したことは全く無かったなと。 当たり前のように聞こえていた音が、 こんなにも試行錯誤して作られていたとは! 当たり前のように感じられてしまうくらい、 シーンに自然に馴染む音を作り出す職人技。 今後の映画の見方が変わりますな。 シネマシティで観ると ラストにシネマシティの決意表明文あります。
映画好きは必見です!
とにかく勉強になります! そして映画音響の歩みとともにどのように音響が作られているか? 知ることができます。 当たり前のように聞こえている音全てにフォーカスした作品ですが これを知ることで映画の奥深さに触れた気がします。 そして、音も演者の一人なんだと。 たくさんの素晴らしい映画人の言葉が聴けます。 ぜひぜひ、音響設備が充実してる映画館で鑑賞していただきたいです。 僕は立川の極音上映で楽しみました! また映画が好きになった気がします。
とても良いドキュメンタリー作品ですが、音の良い映画館で観たい作品です♪
以前に音関係の仕事をしていた事もあって、音響関係には興味があって観賞しました。
で、感想はと言うと、これは良い作品で良いドキュメンタリー作品ですよ♪
映画の世界で音響の成り立ちの歴史とその説明が紹介されていますが、とても分かりやすく、それでいて楽しく観賞出来ました♪
また、有名な作品が随所随所に紹介されているのも分かり易くて良い。
特に「スター・ウォーズ」が映画音響のターニングポイントになっている事や黒澤明監督の「七人の侍」が紹介されているのはなんか嬉しくなりました♪
映画の歴史を紐解いていくと、先ずは映像ありきで、音はその次。まだ映像と音の融合がされていなかった時代にはオペラの様なシステムがされていたと言うのはやはり興味深い。
日本では「活動弁士」がセリフとナレーターを兼任する形の時代がありましたが、良い音で観客を感動させたいと言う思いがギュッと詰まっているんですよね。
現在も著名な監督たちは音への拘りを早くから認識していても、製作側には音への拘りを理解していない方も多いと言うのもビックリ。極端な話「無くても良い」と言う認識の偉いさんも多く不遇な扱いをされている。
でも、いろんな監督がインタビューで「映画の感動の半分は音による物」と言うのは物凄く共感出来ます。
個人的には映画は可能な限り劇場で観たいし、家でDVDとかを見る際には、音響も拘りたい。
なので、自宅にはテレビとAVアンプやサブウーハー、センタースピーカーを組み込んだオーディオシステムを組んでいますが、モノは古くても、やはり音が良いんですよね♪
今はもっとコンパクトでお洒落なのもありますが、一個ずつ予算の範囲で拘って組んだ音響システムにはやはり愛着があります。
あくまでも個人的な感想ですが、小さな画面のPCの画面やスマホで「映画を見た」と言うのにはちょっと抵抗感があります。あくまでも個人的な拘りですが、そんな拘りなんかが映画製作の技術の進化を促していると思っています。
生音から始まり、録音の技術が発達して、オープンリールから現在のデジタル録音の進化は改めて見ると圧巻の一言。
特に今の映画制作での数百トラックの細かな編集は見ているだけでも頭が痛くなる感じですw
でもそれだけ繊細な拘りがあるからこそ、映画の感動があるんですよね。
特に興味深かったのは「トップガン」の戦闘機の音が本物では退屈な感じから、様々な動物の声をミックスダウンして作りあげた事。
劇中でも語られてますが、音響は遊び心と言うのは物凄く実感出来ます。
とても良いドキュメンタリー作品かと思いますが、一つ難点と言うか、リクエストを言えば、こう言う作品だからこそ音響システムの良い映画館で観たかったかな。
都内では3館で上映されてますが、どちらもミニシアター系の映画館なのでもう少し音響設備の良い所の方で観たら面白かったのかなと。
IMAXと言った音響システムの良いので観ると面白そうだし、個人的には都内では「TOHOシネマズ新宿」「グランドシネマサンシャイン」「新宿ピカデリー」「TジョイPrince品川」なんかで観れたら良いなあと思ったりしました。
ですが、音に拘りがなくて、「極端な話、映画の音響なんて、音が聴こえたら別に良いジャン」と言う方には響かない作品かもですw
・自分でコンポ(オーディオシステム)を組む事に興味があった。もしくは今も趣味はオーディオの方。
・過去に「FMレコパル」「サウンドレコパル」と言った雑誌を愛読されていた方。
・音編集のソフトをある程度使いこなせる方。
こう言った方々は興味津々に観賞出来るかと思いますw
特に自分でオーディオシステムを組んだ事があって、アンプ、スピーカー、スピーカーケーブルにお金をかけて、「ダイヤトーン」「JBL」と言う単語にピクッとする方は絶対必視w
音への拘りって、言い出せばキリがないんですが、拘れば拘る程、楽しくもなっていく。
そんな拘った方々の努力の積み重ねと愛情が感じられる作品です。
楽しく映画音響の勉強にもなるし、何よりも肩肘を張らずに観れる作品ですので、興味がある方は是非是非な作品です♪
映画館で映画を観る全ての方へ 「映画体験の半分は音だ」(J. ルーカス)
毎週観る方でも、年に1~2本観る方でも、「映画館で映画を観る」方だったらオススメ! 自分自身、普段映画館で何気なく観ていた映画の「音響」が、こんなにも重要で大切で 「なくてはならない」ものだったんだ、と目から鱗が落ちました。 過去の名作や「エポックメーキング」となった映画が惜しげもなく「引用」されていたり、 あんな人やこんな人が実際にインタビューに答えていたりしたのも、とても魅力的。 唯一?残念だったのは、「ミッキーの蒸気船」や冨田勲にちらっと触れられているにも 関わらず、ディズニーの「ファンタジア」に全く触れられていないこと。 本作中で初「ステレオ」や「マルチトラック」作品に触れられているが、 商業映画としては「ファンタジア(1940)」が偉大なる先駆的作品のハズ。 「アニメーション映画」は、取り上げる範囲外? でも「トイ・ストーリー」入ってたよ?
見たい映画が増えました
作中で案内されている「トップガン」「インセプション」をまだ見ていなかったなと気づいたり、この映画を見た事で楽しい宿題が増えた。 自宅より映画館で見た方が音響が遥かに効果的なのがわかった。 自宅も5.1chにしたり音にはこだわってるけど、出力と響きが違うもんね。 音響の歴史がそのまま映画の歴史の勉強になったよう。 今後、映画を見る時の視点が増えそうで、ためになる映画でした。
出てくる人たちの純粋さに感動する
「確かに音はすごく大事だな」と思ってみてくの。
かつての名画が出てくるんだけど「こんなに面白そうな映画があるんだ!」って、昔の映画も色々みたいなって思ったり。バーブラ・ストライサンドは全然知らなかったけど、「ステレオでやる」って道を切り拓いたりしてすごいね。
コッポラ、ルーカス、スピルバーグの名前が出てきて、今もう大御所だから、最初から大御所だった気がするけど、そんなことないんだよね、当たり前だけど。その人たちが音にこだわって、映画を当てて世に出てくる。そのサクセスストーリーにも感動したな。《THX-1138》とか観たいね、どれだけコケたんだろう。
それでベン・バートが出てくるんだけど、子供の頃『映画の爆発音が好きで、録音してた』って、悪いけど「ヘンタイだ」って思ったね。そんなところに興味むかないよ、絶対、普通の人は。
でも、そういう人が、音響で伝説の人になるんだよね。どのジャンルにも、なろうと思ってなるんじゃなくて、もうそうなるしかないって人がいるんだなと思ったね。
《スター・ウォーズ》を世に出したときに、誰だったか「《スター・トレック》のイベントでブースがもらえて、映画のポスターが配れるかも知れない。そうなれば最高だと思ったんだ」って、どんだけ小さい夢なんだよってことを思ってたらしいけど、そうやって作ったものが、世界を変えるのいいね。
(確かに《スター・ウォーズ》[いまで言うエピソード4]は貧乏臭いところある映画なんだよね。最初だから。)
それで《スター・ウォーズ》は音響の世界も大きく変えたんだなって。映像は変えたんだろうなって思ってたの。デス・スターに突入するときの映像の感じは、色んなところでパクられてたからね。
それからも色んな人が出てくるけど、女の人がカッコいいね。特にアンナ・ベルマー。『戦争じゃないのよ』と男女を区別する必要ないだろと入ってくる出だしから、『毎日、頬をつねってる』と夢の仕事についてると語るところまで、立ち居振る舞いふくめてカッコよかった。
見逃しがちな音響のことに意識を向けることができるようになるし、それに関わってる人たちの純粋さも、サクセスストーリーもいいし、お勧めの映画だよ。
映画の根源を知って楽しむ
音の力は映像にとっては欠かせないものと認識しつつも、とかく音楽や効果音だけに意識が向いてしまうところを、この作品では映画における音全体の構築のされ方が丁寧に描かれていて、映画を観賞する上で非常に有意義な作品だと思う。 しかも、これまでの映画史が網羅されていて、知っている作品はもちろん、名作ヒット作さらには知らなかった作品の数々の一コマを堪能できて、最終的には感動させられてしまって、学びということ以上に存分に楽しませてもらった気がする。 これを観賞中も、あれもこれも見たい!という気持ちになってしまったけれど、これからますます映画を見る楽しさが増したような気がする。 個人的には家にソッコー帰って、地獄の黙示録を観賞しようかと思っている。
映画音響の重要性がよくわかる映画でした。
映画における音の大切さがよくわかる映画でした。 単純に音を入れるだけでなく、音もどういったセクションがあり、それをまとめる人もいる。 そんな映画作りの基本?と思われる音のことがたくさん学べます。 またそれに関わるエンジニアの人がどういった思いで仕事に取り組んだのか? またこの映画にはこの音にこだわったということがよくわかります。 ドキュメンタリーですので感動ということはないのですが、「わー、こうしてたんだ!」といった 驚きが数限りなくあるので、映画の裏側、特に音響部分について知りたい人は必見の映画です。
サウンドデザインに筋肉は要らない
音作りにこんなに沢山の人と時間と手間と才能が関わっていたとは!音響の意味を早くから分かっていた俳優、歌手、映画監督の存在が非常に大きいことがわかった。才能の輪の素晴らしさに加えて、音響技術とスタイルが時代の変化と伴走する描き方にはワクワクした。 あまりに若くしてトップに登りつめたが故に苦しんだが片足は音響に片足は家庭や自分の時間にして心が落ち着いた話、子どもの時の病気、テープレコーダーやラジオやテレビ、父親と行った渓流釣りといった思い出が音と密に結ばれていることは、自分を振り返っても納得できた。 この映画を見るきっかけは、マイケルがソロッツォを撃つ場面があるよと聞いたから。そのシーンの音は今でも覚えていたけれどそういうことなのかと感動した。 この映画は映画館で見ることをお勧めします! 追記 子どもの時から視力はとても良かった。そして年齢とPCのせいで視力は落ちてます。そんなときいつも考えるのは、見えなくなるのと聞こえなくなるの、どっちがいいんだろうということです。芝居や映画や写真が好きだし、家族の顔は見たいから視力があればと思っていました。でも、自分が選べることではないけれど、聞こえれば視力を失ってもいいかなと、今は思ってます。この映画を観たことも大きいかも知れないし、昔はお琴とか三味線弾く人、見えない人が多かった。目に依存していた自分が新しい世界に入れるかも知れないね!
映像の音って…
YOUTUBE でホラー作品を音無でみると全く怖くないなー、なんて感じてたけどそんなレベルでなく映画の音ってこんなに複雑で奥の深いものだったのね。単純にびっくり。そして、これから映画見るたびにこころして映画の音も聞き入れます。
いや〜見てよかった。すごく満足。
自分は、昔から音にこだわった映画が好きだけど、映画音響の世界って奥行きがあってワクワクする。シネマサウンドの世界で働いている人がうらやましい。 最近ではアリ・アスター監督がヘレディタリやミッドサマーが今までに体験したことのないような音の表現を駆使していて、驚くとともに楽しませてくれた。アリ・アスター監督のインタビューで音に対して尋常ないこだわりがあると知って納得。それもあって、この映画が楽しみだった。 自分の大好きなコッポラ、ルーカス、スピルバーグ、ノーラン監督もアリ・アスター監督に負けず劣らず音にこだわりがあることを知って、またも納得。 映画史としてもコンパクトにまとまっていてあっという間だった。大好きなスターウォーズに関するパートが見れただけでお釣りがくるくらい。今じゃ当たり前だけど、電子音だけで感情を表現するR2-D2は画期的だった。 これからもますます劇場で映画を鑑賞したくなった。
音の大切さ
正に「ようこそ映画音響の世界へ」という内容で、音の事は何もわからない人間なのに、思わず音響の仕事に就きたくなってしまった。 映画館で聴く音は映画の世界に観客を引き込む大事な役を担っているのだと再認識したのと同時に、たくさんの才能達が果てしない試行錯誤を積み重ねた努力の結晶の上に今がある事に感動した。 映画館から駅までの帰り道、鈴虫が鳴いている音も遠くから聴こえるセミの声も風に乗って聴こえてくる駅のアナウンスも、自分の靴音にさえ心が弾んで、まだ映画の中にいるような気がした。
映画マニア必須の「受講科目」
ヒトは外部からの情報の8割を視覚から得て、1割を聴覚から(その他は嗅覚、触覚など)得ているそう。そのたった1割の聴覚の情報が、スパイスのように料理の出来不出来を大きく左右するということをあらためて学ぶのがこの「授業」。まさに「ようこそ映画音響の世界へ」のタイトル通りだ。 映画音響をさらに「Voice」、「Sound Effects」、「Music」の3つに分類し、それぞれの「特任教授」が先人の功績や自身の経験を熱く講義してくれる。 STAR WARSもあの荘厳なテーマ曲や、帝国軍と反乱軍とのスピード感溢れる戦闘音、ライトセーバーの音がなかったら、メガヒットはなかったかもしれない。 TOP GUNについては、戦闘機の実際の音だけでは物足りないので、あえて動物の吠える声を重ねて迫力ある空中シーンの音にしたのはとても印象的なエピソード。 音楽は映画にとって切っても切れない関係だが、あえて劇中に音楽をはさまないことで演者の声や環境音を際立たせていた「Den skyldige(邦題THE GUILTY)」は映画音響の重要性を認識させられる作品だった。 本作の中でcaseとして登場する名画の数々。 「これ観た」「あれはまだ観てない」と映画史として振り返るだけも楽しい。本作はドキュメンタリーとして素晴らしい作品であることは言うまでもなく、映画ファンなら観ておくべき「必須科目」かも。
映画って素晴らしい!
とても素晴らしい映画でした。 自分の大好きな映画達は、なぜこんなにも心を揺さぶるのか、この映画が音響から解明してくれました。 『ナッシュビル』の狂気じみた高揚感はどこからくるのか、『スターウォーズ』のR2-D2に母性をくすぐられるのはなぜか、『ブロークバックマウンテン』の登場人物達の痛みをありありと感じるのはどうしてか… 「カーッ!なるほどー!!」ってなりました。 時代の背景と共に、映画と音響の歴史を丁寧に描いていて、本当に感動しました。 いろんな人のおかげで映画を観られているんだな…と、映画館からの帰り道は優しい元気な気持ちになれました。 ぜひたくさんの人に観てほしいです!
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