「今でも違いがわからない「音響編集賞」と「録音賞」」ようこそ映画音響の世界へ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
今でも違いがわからない「音響編集賞」と「録音賞」
アカデミー賞の歴史の中でも統合されたり、「音響効果賞」と「音響賞」があったりして、今ではもうどうでも良くなってしまった・・・この映画を観た後でもやっぱりわからない・・・
映画の音響部門にスポットをあてたドキュメンタリーで、映画の歴史がよくわかるドキュメンタリー作品となっていました。無声映画、トーキー、モノラルからステレオ、ドルビーシステム、5.1サラウンドといった流れ、そしてエポックメイキングな作品を取り上げていたのでわかりやすかったです。もちろん、知ってる映画が登場すると、「おー!」と声をあげそうになったり。
『スター誕生』(1976)が初のステレオ作品という驚き。ビートルズの「レボリューションNO.9」が聴けたり、冨田勲から生まれた5.1サラウンドというのも意外でした。個人的には座席が振動する『大地震』(1974)も取り上げてほしかったなぁ~などと思いつつ、効果音秘話にも驚かされ、現代の音響システムの大切さが身に沁みました。
ちょっと残念だったのは、いかにもTVでやりそうな企画や構成だったために、全体的には駆け足すぎてるなと感じてしまいました。せっかく映画館で観られるんだったら、もっと最近の迫力ある映画を中心にしてもらいたかったところです。せっかくのウーハースピーカーがもったいない。
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