「何とかしようとする思い」スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5何とかしようとする思い

2020年9月12日
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難しい

無許可だし、資格を持たない職員ばかりだけど、熱く強い思いから40人の子供たちの面倒をみるブリュノと「正義の声」と、ドロップアウトした若者に支援者としての居場所をつくるマリクと「寄港」の話。

入所者やその家族のみならず、他の施設にも頼られ走り回る様子や、大人になりきれず甘さを持つ若者を諭です導く様を絡めてみせていく。

フランスのこの辺の政策は全然知らないけれど、行政の言い分もわかるし、そこに携わる人の思いもわかるし、そこを頼りにする人の気持ちも痛い程わかる。

そして感情だけでは語れない様々な難しい問題があるのも良くわかる。

映画としては問題を提起しているだけという感じも否めないけれど、それは自分には到底出来ないことだし…
自分も仕事で障害者や支援法人の方々と多少接することがあるけれど、現場の職員さんをみていると凄いなぁとか、仕事という思いだけでは出来ないなぁとか、そんな陳腐な感情が頭に過るだけで、何も為していないからね。

そういうことを考えさせたり感じさせたとりするという意味では、とても意義を感じる作品かな。

ヴァランタンとディランの関係性の描き方は優しさを感じて好きだった。

Bacchus