「良くも悪くもロイコーンは能力は高かった」ロイ・コーンの真実 トダー・オートマタさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くもロイコーンは能力は高かった
ロイコーンに迫ったドキュメンタリー映画
彼はマッカーシーの側近で
共産主義排斥運動により有名になった
ロイコーンはユダヤ人上流階級の生まれだが
それを感じさせないキャリアを歩んでいる
当時の冷戦、反共、ゲイ差別などの空気を利用して
ソ連スパイだった夫婦に死刑判決を勝ち取ることによって
ロイコーンは権力を握る
しかし、ロイはゲイであって
自分が好みの男性にたいしては相当優遇するところもあったらしい
ロイコーンはずば抜けて能力が高いが
違法なことを平気でする人間だった
さらにコネなどを駆使してマフィアとも関係があり
権力を握るようになった
保険金殺人までやっている疑惑があるのは驚いた。
こんだけ無茶苦茶やっていても
ロイコーンが弁護士資格をはく奪されるのにかなり時間がかかったように思う
コネと権力があれば、それなりになんでもできるのか?
彼が倫理観がなく、共感性もないのは母親譲りらしい
「母親は器量よくない」とか
見た目のコンプレックスもはっきり指摘される
それも原動力になったのかなと思ってしまう。
ドナルドトランプとの関係も描かれる
ロイコーンがトランプを弟子にしたのも
彼が好みだったからかな?
トランプは不動産王としてのし上がるために
ロイコーンの人脈を利用している
ロイコーンはレーガン大統領など
政治的な人脈が広く右派的な政治的土台をつくったように感じる
彼は最後まで自分がゲイだともエイズだとも
公には認めず「敏腕弁護士」という虚像を最後まで守ったことは
いいことだったのか悪いことだったのかわからないが
実力だけはずば抜けて高いということはわかった
そのロイコーンの「弟子」である
ドナルドトランプがアメリカ大統領に再選したので
アメリカはとんでもないことになりそうで
さらに日本も巻き込まれそうだ