「揺れる人物像と物語り」スパイの妻 劇場版 bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
揺れる人物像と物語り
あとでじわじわと良さが感じられる。
主人公の蒼井優を取り巻く夫、幼馴染の憲兵隊長、三者三様のスタイルと怪しげな雰囲気。特に夫婦間の揺れる感情と相手を思いやる気持ち、そして行動が重なり合い、緊張感ある作品になっている。夫が満州に出かけた後の展開は秀逸で、じわじわあるいは一挙に、観客を取り込んでいく。出演者にも恵まれていた。
作風は違うがその才能や構成力は明らか、もう一人のクロサワがここにいる。
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