「不穏だけどホラーではない」スパイの妻 劇場版 ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
不穏だけどホラーではない
台詞とか言い方とか、昔の映画を見ているような演出が素敵。特に主演の二人は「お見事です」
映像ですべて見せるのではなく、見せずに音だけとかのシーンの、音が勝手に聞こえてしまう感じが、意識より先に脳に届くようで、脈拍が上がる。これは、家ではなく劇場で見て音を全部拾いたい映画。
ただ、その分、音楽がウエットすぎて残念。もっと怪しいメロディーがほしかったなあ。
東出昌大は、前半の好青年が一転心を無くした憲兵に変貌し、むしろそれが本質だっただろう!と思わせる。冒頭からもっとサイコパスでもよかったのに。
浅はかで愚かで可愛い聡子を演じた蒼井優が素晴らしかった
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