「役者さんは良いけれど、ツッコミどころもたくさん」スパイの妻 劇場版 たまさんの映画レビュー(感想・評価)
役者さんは良いけれど、ツッコミどころもたくさん
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高橋一生さんを見ようと劇場に出かけました。スーツをぴしっと着こなし、クールで謎めいた貿易商がはまり役。蒼井優さんもオーダーメードのワンピースやコートで無邪気なブルジョワ女性の揺らぎと激情を熱演。この二人の演技の掛け合いは面白いのですが、脚本は私には疑問点だらけでした。一般人が731部隊にそんなに簡単に接近できるのか、笹野高史演じる「野崎医師」って何者か、等々。解明の手がかりが埋め込まれているわけでもなさそうなので、自分で勝手に想像するほかありませんが、それはまたそれで楽しい面もあります。私の想像は夫は野崎医師と共謀して意図的に731部隊に接近。妻を巻き込むことが気がかりだったが、激情に辟易…と言う筋書きです。
がっかりしたのは山と海が同時に視界に入る神戸風景のショットがなかったこと。神戸の海岸は一直線で荒波打ち寄せ、六甲も平らで一直線。有馬の旅館は四万温泉積善館、お屋敷は門と玄関が近すぎ。ツッコミどころがたくさんあるのも面白いと言えば面白いかな。
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