「イタ過ぎるのが女の愛」スパイの妻 劇場版 古リラッ熊さんの映画レビュー(感想・評価)
イタ過ぎるのが女の愛
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これは色んな意見もあると思いますが、純粋なラブストーリーとして見させていただきました。
自分と重ねて思う所があって、号泣でした。
聡子はイタい女だと思います。でも愛に全てを捧げられる所に、涙してしまうのです。
きっと密航する船が撃沈されても、本望だったかもしれません。本当はあの船の中で死んでしまいたかったのかな?と、ふと思ったりしました。最後の海に向かって泣くシーンの所で。
死ねば魂は優作の元へ飛んで行けるのにと。
ラストの字幕で、聡子がアメリカに渡ったと書いてたのに、個人的には救われました。
優作は生きてないかもしれない、生きててももう昔の優作ではなくなってるかもしれない。
それでも聡子は探しに行くのだと思います。自分の愛を信じているから。
聡子が優作を忘れて、別の人生を歩むというラストでなくて、私は良かったと思います。
愛とは本来執着に似てイタい物なのだけど、求め続けずにはいられないという本質を描いた、究極のラブストーリーだったと思います。
台詞も文学的で素敵でした。
素晴らしい作品を見させていただいた脚本と監督に感謝です。
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