「見応えあった」バッド・エデュケーション ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えあった
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公立学校で12億円以上の横領事件があったことを全然知らなかった。あり得るのかと信じ難いけど、映画のヒュー・ジャックマン、アリソン・ジャネイ並に当事者本人たちも演じ切っていたのだろう。そもそも全米4位とか公立学校に順位を付けるのもアメリカらしいけど、フランクの功績は多大だったろうし、ある意味生徒に話し掛けるシーンなどでは真の教育者だと感じた。また顔の皺を伸ばす手術や、パリッとしたスーツは普通の先生では有り得ないが、それらや、一度会った人のことを覚えておく努力を含めて、誰からも受けが良い男を目指し、とにかく学校を良くしていくというのは出来ることではない。しかし、その方法、手段が間違っていた。段々麻痺していったのだろうが、額が半端ではない。公私混同し、恋人を業者に見立てて、横領するって、単純過ぎる。両面をヒュー・ジャックマンは好演している。アリソンはやり手ババアそのものを好演しているが、こいつこそ、学校のカードで私物買っちゃうって狂ってる。しかも横領額がフランクより多いのに刑期が短いってどういうこと?とにかく事態が悪化していく際に不安を煽る効果音のようなBGMも含めて良かった。
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