「名優で箔付けしただけのB級アクション映画」ザ・クーリエ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
名優で箔付けしただけのB級アクション映画
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裏社会の帝王に買収されたFBIが裁判の証人を消そうとするがめっちゃ強いお姐さんが飛び入りで救ってしまうというアクション映画。
B級と言われるのが嫌だったのか無理をしてアカデミー受賞のゲイリー・オールドマンさんを担ぎ出しているが豪邸で指示するだけで見せ場なし、要は箔付役。
無名の運び人(The Courier)のお姐さん(オルガ・キュリレンコ)はバイクにまたがりまるでドラゴン・タトゥーのリスベット風、元特殊部隊と言う設定はトランスポーターのステイサムの女版といったところか。
アクションの舞台は地下駐車場、古びた倉庫はそうそう残っていないし、身を隠す銃撃戦には打ってつけなので「ネバー・サレンダー肉弾乱撃(2017)」などB級アクションではお馴染みのロケーション。
どう考えたって多勢に無勢で袋のねずみ、助かる訳がないのだが、都合よく敵がドジを踏んでくれるのでなんとか尺を稼いでいます。おまけに酷いのはFBIの幹部から手下までまるで汚職まみれ、アウトローを英雄にしたいのでしょうが酷過ぎますね。
ギャラの多くをオールドマンさんに持って行かれたせいなのか脇役が大根ばかりでは白けます。
脚本・監督のザカリー・アドラーさんのセンスとティストなのでしょうがどれも2番煎じに思え私には合いませんでした。
したがって僭越ながらボンドガールのオルガ・キュリレンコ譲のファンなら別でしょうが、あまりお勧めはできません。
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