「何が彼らの『大勝利』なのか?」アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
何が彼らの『大勝利』なのか?
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矯正プログラムとして囚人に演劇をさせるお話しで、冴えない中年役者の指導のもと囚人たちが演技に目覚めていき、予定調和的な展開かと思いきや、最後に意外な結末を迎えます。とは言え、登場人物達の心境の変化の描き方が浅く、細かい問題もスルーして、なんか展開に唐突感があります。悩んでいる割には、主人公は囚人達の演技指導をあっさり引き受けるし、最高の舞台で囚人達が恩人の舞台監督を裏切る暴挙に出る、決定的な心理がイマイチ納得できず、なんか後味が悪いです。もう少し彼らの切羽詰まった内面のエピソードを細かく積み上げてほしかったです。全然知らない役者さんだけど、主役のカド・メラッドの情熱的な演技は、なかなかよかったです。
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